世帯年収400~600万円の暮らし「節約しないと即赤字」「子どもは奨学金を借りてるからなんとかなっている」
夫婦共働き世帯が増えてきた今、厚生労働省の発表した平均世帯年収(平成21年調査)は547万5000円だった。世帯年収400〜600万円はほぼ平均値だが、どのような生活をしているのだろうか。都内に住む40代女性(パート/世帯年収500万円)はキャリコネニュースに、
「贅沢はできませんが、外食は月1回、旅行も年1回のペースで行けています」
という声を寄せている。女性は夫と2人で暮らしており、「自分たちの時間を大切に過ごせています」と語った。今回は世帯年収400〜600万円のリアルに迫る。(文:中島雄太)
「コロナでほとんどオンライン授業なのに、授業料の割引がないのが不満」都内の40代女性(金融系/世帯年収500万円)は、彼氏と3人の子どもの5人で暮らしており、2匹の犬を飼っている。
「子どもは私立大学生2人、私立高校生1人です。正直余裕はありませんが、子どもたちは奨学金を借りているためなんとかなっている状況です。とはいえ家族仲は良いので、とても満足しています」
一方で女性は「コロナ禍でほとんどオンライン授業なのに、学費の割引がない。理系の大学は年間168万円の授業料がかかっているため、損をした気分です」と不満もこぼす。
同じく都内に住む50代女性(サービス業/世帯年収400万円)は「都営住宅の家賃が10万円を超え『出て行く努力を』と言われます。でも光熱費や通信費、保険料を払うとほとんど残らず、貯金などできません」と苦しい生活を嘆く。女性は「自宅と職場を往復するだけの生活をしています」と打ち明けた。
「これまで節約生活をしてきたので、現在の年収でもお金が貯まります」都内の30代男性(小売業/世帯年収600万円)は「贅沢をしなければ買いたいものを買えます」と語る。男性は昔から節約家で、「貯金は得意。お金がどんどん貯まります」と自信を見せる。また男性は、
「仕事柄、土日でも仕事になることが時々あります。毎回突然決まるので、予定が立てにくいです」
と仕事に対する不満もこぼした。
京都府の30代女性(サービス業/世帯年収600万円)は「女性の平均年収を大きく上回っているのはありがたいけど、生活にゆとりはない」と明かす。「必死に働いてこんなものかと思う」と胸中を語った。
ほかにも、
「家や車はかなりの維持費がかかるので、持てるイメージがわきません」(東京都/30代男性/サービス業/世帯年収600万円)
「どれだけ労働に時間を費やしても税金で持って行かれます。車を持つことも子どもを育てることも現実的ではありません」(福岡県/20代男性/不動産/世帯年収600万円)
「それなりに節約しないとすぐ赤字になってしまいます。ボーナスの一部と妻のパート代しか貯蓄できていないことに不安も募ります」(広島県/40代男性/メーカー/600万円)
という声が寄せられている。
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