インド人に聞いた「美味いインド料理屋」が超最高! オススメのチキンカラヒがメニューにないので聞いたら神対応 / パトワール新宿店
ロケットニュース242024年3月20日(水)15時0分
インド料理屋ってめっちゃあるよね。東京を歩けばインド料理屋に当たると言っても過言ではないくらい溢れている。だが、そんな判で押したような町インド店はインド人から見るとつまらない店のようだ。
以前の記事で、「ココイチの方が全然ウマイ」と証言し、我々をびっくりさせてきたのはインド人のへマントさん。じゃあ、そんなへマントさんが美味いと思うインド料理屋はないのか? 聞いてみたところ「あそこのチキンカラヒ美味かったなあ」と思い出した店があった。
・へマントさんとは
北インド・ウッタラーカンド州出身のへマントさん。現在は日本在住であり、牛肉も豚肉も「気にしないタイプなので食べられる」という稀有なインド人である。ちなみに、映画監督で、自主制作映画の『復讐のワサビ』は2024年3月22日まで大阪のシアターセブンで公開中だ。
さて置き、話をインド料理屋に戻すと、どうやら、日本のテンプレインド料理屋みたいなのは好きではないが、そうじゃないインド料理屋もちゃんと存在するようだ。ガチインド人が認めるインド料理屋とは? さっそく行ってみた。
・え?
西新宿のオフィス街を甲州街道沿いに進むとその店はあった。こじんまりとしており、軒下に裸電球がぶら下がったその雰囲気は、なんとなく踏み込むのに勇気がいる。外に開いてない感じというか。どことなく人ん家(ひとんち)オーラが漂っているのだ。
周りに広大なコンクリートの建物が立ちならんでいるだけにそのオーラは浮いているようにも感じられる。そのため、一旦店外のメニュー表でメニューチェックから始めたのだが……
チキンカラヒがない。
・入ってみた
単品メニューがかなり充実しているのでどこかには書かれているだろうと見始めたのだが、何回見回してもその名前が確認できなかった。っていうか、そもそもチキンカラヒって何なんだ。メニュー写真を見れば分かると思ってたのに。
そこで入ってみたところ、店内はカウンター席のみでラーメン屋みたいな感じ。そのカウンターの中からアラブ系のオヤジが客に英語ではない外国語で話しかけ談笑している。新宿にこんなスポットがあったとは。日本語通じるのかな?
と思いきや、こちらを向いて「いらっしゃい!」と笑顔を見せるオヤジ。入ってみてもなかなかの人ん家オーラである。ただ、思ったより居心地は悪くなさそう。
・オヤジに聞いてみた
思い切ってオヤジに「チキンカラヒってある?」と聞いてみたところ、「このメニューには書いてないけど、ディナーにはある。作れるから注文していいよ。1400円するが大丈夫か?」との答え。チキンカラヒはセットではなく単品で、ナンやライスはついてないとのことなので、プラスでナンを注文したところまず机に置かれたのがこれだった。
ナンでもチキンカラヒでもないッ!
それは小さいサラダとスープだったのだが、オヤジいわく「サービス」とのこと。スープを飲んでみると、コンソメの味が強烈ですでにちょっと違う。ピリピリするくらい濃厚だ。
・チキンカラヒ
で、チキンカラヒがこちら。ナンと合わせたこの特別セットは1600円とのこと。チキンカラヒはカレーというより、もっとチキン煮っぽい感じ。カレーよりもゴロッとしたチキンが主体で、タマネギやピーマンと共に煮込まれている。
食べてみると、まずやってくるのはビリビリ系の辛さ。しかし、それ以上に旨みが舌を覆いつくすのでビリビリするんだけどあんまり辛く感じなかった。あとパクチーの利きっぷりに海外を感じる。濃厚な味なのでこのタレにナンをつけて食べてもウマイ。
だが、せっかくなので表のメニューで人気No.1と書かれていたバターチキンカレーも注文してみた。こちらは私の舌では味のバランス自体は他の店とそこまで違いはないように感じられたが、もったりしてないので重すぎず食べやすい。
ふわっとしたナンには結局この味という感じもする。やっぱりバターチキンカレー食べちゃうよなあ。
・笑った
そんなバターチキンカレーを追加注文した辺りでオヤジと別の店員さんが戻ってきた。てっきりオヤジ1人で切り盛りしているのかと思っていたが、仲間がいたようだ。そして、その新たな店員さんは、私の机を見て「めっちゃ食ってる!」と思ったのかもしれない……
再びサービスされた。
よくわかんないけど突然「ラッシーかチャイどっちがいい?」と聞かれ、ラッシーと答えたところ「サービスだ」と差し出された。なんか笑ったので追いサービスしてきた店員さんに話を聞いたところ、カンさんという名前でパキスタン人らしい。
・入ると世界が広がる
また、この店は31年営業しているのだとか。記事で紹介していいか聞いたところ、カンさんの一存で「いいよ!」と即答していたため店長なのかもしれない。
店外にも色んなメニューが貼りだされているが、店内に入ると、マトンのスープカレーとか、ビーフカレーセットまであったりして世界が広がる。
さらには土曜日のスペシャルメニューとしてビリヤニもある。それも1種類じゃなくて4種類くらい。今度は土曜日に来てみたくなった。
とても1回では味わいつくせない店だ。見た目は狭く隠れ家的だけど入ってみると色んな意味で広い。さすが本場の人がオススメする店。食べて店を出た後、改めて思った。「こんなところにこんな店があったとは」と。
・今回紹介した店舗の情報
店名 パトワール 新宿店
住所 東京都渋谷区代々木3-23-5
営業時間 11:00~3:00
定休日 無休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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以前の記事で、「ココイチの方が全然ウマイ」と証言し、我々をびっくりさせてきたのはインド人のへマントさん。じゃあ、そんなへマントさんが美味いと思うインド料理屋はないのか? 聞いてみたところ「あそこのチキンカラヒ美味かったなあ」と思い出した店があった。
・へマントさんとは
北インド・ウッタラーカンド州出身のへマントさん。現在は日本在住であり、牛肉も豚肉も「気にしないタイプなので食べられる」という稀有なインド人である。ちなみに、映画監督で、自主制作映画の『復讐のワサビ』は2024年3月22日まで大阪のシアターセブンで公開中だ。
さて置き、話をインド料理屋に戻すと、どうやら、日本のテンプレインド料理屋みたいなのは好きではないが、そうじゃないインド料理屋もちゃんと存在するようだ。ガチインド人が認めるインド料理屋とは? さっそく行ってみた。
・え?
西新宿のオフィス街を甲州街道沿いに進むとその店はあった。こじんまりとしており、軒下に裸電球がぶら下がったその雰囲気は、なんとなく踏み込むのに勇気がいる。外に開いてない感じというか。どことなく人ん家(ひとんち)オーラが漂っているのだ。
周りに広大なコンクリートの建物が立ちならんでいるだけにそのオーラは浮いているようにも感じられる。そのため、一旦店外のメニュー表でメニューチェックから始めたのだが……
チキンカラヒがない。
・入ってみた
単品メニューがかなり充実しているのでどこかには書かれているだろうと見始めたのだが、何回見回してもその名前が確認できなかった。っていうか、そもそもチキンカラヒって何なんだ。メニュー写真を見れば分かると思ってたのに。
そこで入ってみたところ、店内はカウンター席のみでラーメン屋みたいな感じ。そのカウンターの中からアラブ系のオヤジが客に英語ではない外国語で話しかけ談笑している。新宿にこんなスポットがあったとは。日本語通じるのかな?
と思いきや、こちらを向いて「いらっしゃい!」と笑顔を見せるオヤジ。入ってみてもなかなかの人ん家オーラである。ただ、思ったより居心地は悪くなさそう。
・オヤジに聞いてみた
思い切ってオヤジに「チキンカラヒってある?」と聞いてみたところ、「このメニューには書いてないけど、ディナーにはある。作れるから注文していいよ。1400円するが大丈夫か?」との答え。チキンカラヒはセットではなく単品で、ナンやライスはついてないとのことなので、プラスでナンを注文したところまず机に置かれたのがこれだった。
ナンでもチキンカラヒでもないッ!
それは小さいサラダとスープだったのだが、オヤジいわく「サービス」とのこと。スープを飲んでみると、コンソメの味が強烈ですでにちょっと違う。ピリピリするくらい濃厚だ。
・チキンカラヒ
で、チキンカラヒがこちら。ナンと合わせたこの特別セットは1600円とのこと。チキンカラヒはカレーというより、もっとチキン煮っぽい感じ。カレーよりもゴロッとしたチキンが主体で、タマネギやピーマンと共に煮込まれている。
食べてみると、まずやってくるのはビリビリ系の辛さ。しかし、それ以上に旨みが舌を覆いつくすのでビリビリするんだけどあんまり辛く感じなかった。あとパクチーの利きっぷりに海外を感じる。濃厚な味なのでこのタレにナンをつけて食べてもウマイ。
だが、せっかくなので表のメニューで人気No.1と書かれていたバターチキンカレーも注文してみた。こちらは私の舌では味のバランス自体は他の店とそこまで違いはないように感じられたが、もったりしてないので重すぎず食べやすい。
ふわっとしたナンには結局この味という感じもする。やっぱりバターチキンカレー食べちゃうよなあ。
・笑った
そんなバターチキンカレーを追加注文した辺りでオヤジと別の店員さんが戻ってきた。てっきりオヤジ1人で切り盛りしているのかと思っていたが、仲間がいたようだ。そして、その新たな店員さんは、私の机を見て「めっちゃ食ってる!」と思ったのかもしれない……
再びサービスされた。
よくわかんないけど突然「ラッシーかチャイどっちがいい?」と聞かれ、ラッシーと答えたところ「サービスだ」と差し出された。なんか笑ったので追いサービスしてきた店員さんに話を聞いたところ、カンさんという名前でパキスタン人らしい。
・入ると世界が広がる
また、この店は31年営業しているのだとか。記事で紹介していいか聞いたところ、カンさんの一存で「いいよ!」と即答していたため店長なのかもしれない。
店外にも色んなメニューが貼りだされているが、店内に入ると、マトンのスープカレーとか、ビーフカレーセットまであったりして世界が広がる。
さらには土曜日のスペシャルメニューとしてビリヤニもある。それも1種類じゃなくて4種類くらい。今度は土曜日に来てみたくなった。
とても1回では味わいつくせない店だ。見た目は狭く隠れ家的だけど入ってみると色んな意味で広い。さすが本場の人がオススメする店。食べて店を出た後、改めて思った。「こんなところにこんな店があったとは」と。
・今回紹介した店舗の情報
店名 パトワール 新宿店
住所 東京都渋谷区代々木3-23-5
営業時間 11:00~3:00
定休日 無休
執筆:中澤星児
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