B1リーグ・シーホース三河、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのCSクォーターファイナルに連敗し終幕

2024年5月13日(月)11時3分 ココカラネクスト

 シーホース三河は5月11日(土)、12日(日)、敵地のドルフィンズアリーナで西地区王者・名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの“愛知ダービー”を行なった。

日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24 クォーターファイナルの第1戦。激しいディフェンスから流れを作ってリードを奪うも、要所で名古屋Dに3Pシュートを決められ、一時は13点のビハインドを背負う。最後まで粘り強く追い上げるも逆転には至らず、第1戦を落とした。

迎えた第2戦はハードなディフェンスから主導権を握り一時は二桁リードを築く。しかし4Q、名古屋Dの多彩なオフェンスを止められず逆転を許し惜敗、シーホース三河の2023-24シーズンが幕を閉じた。

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—試合結果—
2024年5月11日(土)
名古屋D 〇 78 – 69 ● 三河
(三河通算成績 0勝1敗)

1Q 名古屋D 16–20 三河

互いに強度の高いディフェンスを遂行し、引き締まった好ゲームに

スターティング5は、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

#7長野がドライブで最初の得点を挙げる。名古屋D#43エサトンに立て続けにダンクを決められるが、名古屋Dのオールコートディフェンスをかいくぐり#43イが3Pシュートを射抜いて4-5と逆転に成功する。

その後は得点が止まるが、#19西田(優)が立て続けにブロックショットをお見舞いするなど、集中したディフェンスで名古屋Dを約4分半の間無失点に封じ込めると、残り4分にファストブレイクから#10レイマンがダンクを叩き込んで4-9とリードを奪う。

さらにディフェンスリバウンドから全員で走って最後は#32シェーファーが押し込むが、名古屋Dに連続で3Pシュートを浴びて、12-11と逆転を許す。

名古屋D#34スミスの得点で再度リードされるが、名古屋Dのオールコートディフェンスの裏をかいてゴール下でフリーになっていた#0オーガストがダンクを叩き込むと、#27石井のスティールから走って#32シェーファーがバスケットカウントを獲得。16-20と4点リードして1Qを終える。

2Q 名古屋D 39–39 三河 (名古屋D 23–19 三河)

互いに強みを発揮し、同点で後半へ

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#27石井、#32シェーファー、#54ガードナー。

三河は#54ガードナー、名古屋Dは#2齋藤が3Pシュートを決め合うスタート。

開始2分、スティールから#11須田に3Pシュート沈められて26-25と試合をひっくり返されるが、タイムアウト後ディフェンスの強度を上げると、#54ガードナーと#0オーガストのハイロープレーで逆転。#10レイマンのドライブ、#54ガードナーのユーロステップで30-33と3点リードしてオフィシャルタイムアウトを迎える。

#10レイマンのドライブで5点のリードを作るが、タイムアウトで修正を図った名古屋Dに連続で3Pシュートを浴び、36-35と再逆転をされる。

#0オーガストのフリースローで勝ち越すが、名古屋D#2齋藤に3Pシュートを決められ、39-39の同点でハーフタイムに入った。

3Q 名古屋D 59–54 三河 (名古屋D 20–15 三河)

序盤に9-0のランを作られるが、西田(優)が攻撃を牽引。5点差で最終Qへ

スタートは、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

名古屋Dのハードなディフェンスの前にシュートを決め切ることができず、#10ソアレスのゴール下、 #43エサトンのバスケットカウントで先手を取られる。さらに開始3分、#43エサトンのダンクを決められ、48-39と9点のビハインドを背負う。

タイムアウトで修正を図ると、#54ガードナーのフェイダウェイシュート、#19西田(優)のファストブレイクで追い上げ、開始4分、スティールから#19西田(優)が3Pシュートを打ち抜いて48-46の2点差に押し返す。

名古屋D#2齋藤の3Pシュートで突き放されるが、#19西田(優)のフリースロー、#7長野のドライブで追随。名古屋Dにインサイドから得点を重ねられるも、#0オーガストのファストブレイクで対抗する。

その後はアウトサイドシュートを決めきれず我慢の時間が続く。それでもディフェンスで踏ん張り、残り44秒に#10レイマンの3Pシュートで再びワンポゼッション差に迫る。

終盤、名古屋D #12中東にドライブから得点され、点差を5点に広げられて勝負の最終Qを迎えた。

4Q 名古屋D 78–69 三河 (名古屋D 19–15 三河)

13点のビハインドを、イが勝負強さを発揮して追い上げるが、逆転できず惜敗

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#18角野、#54ガードナー。

立ち上がりに、名古屋D#2齋藤に連続3Pシュートを浴びて、65-54とリードを二桁に広げられる。タイムアウトで流れを切るも、名古屋D#10ソアレスのダンクで13点のビハインドを背負う。

#19西田(優)がインサイドを切り裂いてシュートをねじ込むと、#19西田(優)の3Pシュートのリバウンドを#0オーガストが押し込み、#43イがスティールからプッシュして67-60の7点差に追い上げる。

オフィシャルタイムアウト明け、#7長野のキックアウトから#43イがアウトサイドシュートを決めて追い上げムードを作り出すが、残り3分に#34 スミスのゴール下で再び二桁リードを奪われる。

エンドスローから#54ガードナーがゴール下で合わせ、#19西田(優)がボーナススローで加点。残り1分、オールコートディフェンスから#43イがボールを奪い、#0オーガストがゴール下を決めて73-67の6点差に迫る。

さらにオールコートでプレッシャーをかけ、3Pシュートで逆転を狙うが、シュートを決め切ることができず、78–69で1戦目を落とした。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

前半は決して悪くなかったと思います。しっかりとプレッシャーもかけることができました。
また、全体を通してハードにプレーすることはできましたが、もう少しスマートさが必要になると感じています。そして、チームとして連動して戦うことが必要です。
あとは、いつもであれば決めれるシュートを決めきることができませんでしたが、その点は自分たちがやってきたハードワークを信じて、打つべきシュートを打ち続けなければいけないと思っています。

-前半、ペイントアタック中心で3Pシュートが少なかったのはプラン通りですか?
映像などで確認してみないとお答えできない点もありますが、自分たちと名古屋Dさんのスペーシングのところから、そのようになったと考えています。そういった、相手のスクランブルのところにどうやってつけ込むのか、ピック&ロールをどう使っていくのかはチェックしたいと思います。
ただ、試合を通しては3Pシュートを24本打っているので決して悪い数字ではないと思っています。先ほど話した通り、自分たちはハードワーク、シューティングトレーニングを積み重ねてきたので、明日は入ると信じて自信をもって打ちきってもらいたいです。

—試合結果—
2024年5月12日(日)
名古屋D 〇 84 – 75 ● 三河
(三河通算成績 0勝2敗)

1Q 名古屋D 18–19 三河

長野、ガードナーを主体に流れを掴みリードを奪う

スターティング5は、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ。

#7長野の3Pシュートで先制するが、名古屋Dにインサイド・アウトサイドから得点を重ねられ、10-3とリードを許す。

#10レイマンがアグレッシブなドライブでバスケットカウントをもぎ取ると、残り4分には#7長野、#54ガードナーの激しいダブルチームから名古屋Dのミスを誘発。さらには#7長野と#54ガードナーのコンビプレーで立て続けに3Pシュートを決め、11-12と逆転する。

名古屋Dの連続得点で再逆転されるが、#11久保田と#54ガードナーで一挙7得点を稼ぎ16-19とリードを奪い返す。インサイドを狙う名古屋Dに対して、#11久保田がディフェンスでハッスルし得点を許さず、18-19と1点リードで2Qを迎える。

2Q 名古屋D 41–47 三河 (名古屋D 23–28 三河)

オールコートディフェンスから主導権を握る

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#27石井、#32シェーファー、#54ガードナー。

#0オーガストの3Pシュートで先制するが、名古屋D#10ソアレスの3Pシュート、#14佐藤のファストブレイクで23-22とリードを奪われる。

#10レイマンが立て続けに3Pシュートを射抜き25-30と逆転に成功すると、オールコートディフェンスから#19西田(優)がスティールし得点を重ねる。その後のディフェンスも強度を落とさず名古屋Dから8秒バイオレーションを奪い主導権を握る。

#19西田(優)のドライブに#11久保田がゴール下で合わせると、アーリーオフェンスから#19西田(優)が#10レイマンのダンクをお膳立てする。残り1分半にはGame1でシュートタッチに苦しんだ#19西田(優)が3Pシュートを沈め36-47と二桁リードを築く。

しかし終盤、名古屋D#2齋藤の3Pシュート、#11須田のゴール下で41-47とツーポゼッション差に迫られハーフタイムに突入する。

3Q 名古屋D 52–58 三河 (名古屋D 11–11 三河)

1点差に迫られるが、アーリーオフェンスからリズムを取り戻し逆転を許さない

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ。

名古屋Dのハードなディフェンスの前に得点できない時間が続く中、名古屋D#2齋藤の3Pシュート、#43エサトンのドライブで46-47と1点差に迫られる。

#0オーガスト、#54ガードナーがゴール下でうまさを見せると、残り4分半に#43イがジャンプシュートを沈め徐々にオフェンスのリズムを取り戻す。

名古屋D#12中東に3Pシュートを許すがアーリーオフェンスから#32シェーファーが得点、さらには#27石井も3Pシュートで応戦し49-58と一気に突き放す。

残り1分半、名古屋Dも#2齋藤の3Pシュートで対抗し意地を見せる。その後はチームディフェンスを徹底して終盤まで名古屋Dの得点を許さず、52-58とリードを保ち4Qに突入する。

4Q 名古屋D 84–75 三河 (名古屋D 32–17 三河)

名古屋Dの多彩なオフェンスを止められず9点差で敗退

スタートは、#10レイマン、#11久保田、#27石井、#32シェーファー、#54ガードナー。

名古屋Dのゾーンディフェンに対して、#32シェーファーがゴール下で得点すると、ディフェンスでは#54ガードナーが強烈なブロックショットをお見舞いし、チームの士気を高める。

しかし、その後は名古屋Dの強固なディフェンスの前にオフェンスが停滞。名古屋D#2齋藤を中心としたオフェンスを止められず65-60と逆転を許す。

#19西田(優)が個人技で打開するが、オフィシャルタイムアウト明けに名古屋D#43エサトン、#2齋藤の連続得点でリードを拡大される。 ハードなチームディフェンスで名古屋Dからアンスポーツマンライクファウルを獲得すると、大ブーイングを受けながら#7長野が冷静にフリースローを沈める。残り1分には#10レイマンが3Pシュートを射抜き76-73とワンポゼッション差に詰め寄る。

名古屋Dのタイムアウト明けもオールコートディフェンスからボールを奪うと、#7長野のドライブで1点差に肉薄するがあと一歩及ばず、最終スコア84-75で惜敗し2023-24シーズンが幕を閉じた。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

全体を通して言えば良いリズムで戦うことができた試合だと思います。

ただ4Qに相手の攻撃を止めきることができませんでした。そこは名古屋Dさんの素晴らしさを改めて感じさせていただきました。素晴らしいコーチがいて長年一緒にやっている仲間が多いチームの連携感を感じましたし、そういった点は自分たちがこれから目指していかなくてはいけない姿を見させてもらったと思っています。

今は当然傷ついていて、ショックな部分も多いです。ただ、それと同時に一緒にこの一年間戦ってくれた選手・スタッフを本当に誇りに思いますし、自分たちが作りたい土台というものを作り切ることができたシーズンだったと感じています。

ココカラネクスト

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