「社内公用語が英語なのに、ほとんどの社員が義務教育レベルの英語力でした」わずか1か月で退職した男性
「逃げるが勝ち」という言葉がある。日本人の気質なのか、忍耐を美徳とする慣習もあるが、自分にとってデメリットしかない環境からは、さっさと逃げるのが賢い立ち回りといえるだろう。
都内の50代男性(設備・交通・運輸/正社員/年収550万円)は、雑貨卸販売の仕事を1か月で辞めた経験を持つ。給料は高かったが、
「『たくさん給料を出しているんだから言うことを聞け』的な状態でした」
と振り返る。(文:大渕ともみ)
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「辞めた最大の理由は、会社の対応がいい加減すぎたからです」男性の元勤務先は親族経営の会社で、案件のスケジュールの決定権は社長と営業部長の娘にあり、とにかく人づかいが荒かった。男性は
「商品の組み上げなど、突然言い渡され、泊まり込みで作業していました」
と証言し、日頃から会社に振り回されていたようだ。また、ほとんどの社員が義務教育程度の英語しかできないにもかかわらず「社内の連絡はすべて英語でした」と語る。男性は「社長が英語ペラペラだったので。辞書片手に連絡を確認するため、時間が余計にかかってつらかった」と本音をもらす。
「社内公用語が英語」と聞くと、さぞ意識の高い会社だったのだろうと想像する。しかし、肝心なところの管理は"ずさん"としか言いようがなく、男性は
「まともに履歴書を見たのは入社後だったみたいで『昨日初めて履歴書見たけど、高卒だったのか。本当は大卒しか採らないんだけど……いいや』と言われました。辞めた最大の理由は、こんなふうに会社の対応がいい加減すぎたからです」
と打ち明けた。
「すべての成功は社長の手柄、すべての失敗は社員が責任を負うべき」男性は、自己中心的な社長の考えにもついていけなかった。努力の末、男性が新規取引先の開拓に成功すると、「俺と取引することになったんだから」と社長に手柄を横取りされたのだ。
「『すべての成功は社長の手柄、すべての失敗は社員が責任を負うべき』というのが社長の考え。親族かご機嫌取りをできる人だけが生き残れる会社だと思います」
トップに立つ人間にあるまじき姿勢を貫く社長のもとで働き続けても、いいように使われて消耗するだけだ。男性は「辞めずにあのまま働き続けていたら、おそらく鬱になっていたと思います」と綴っており、まさに「逃げるが勝ち」に当てはまる事例といえる。
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