「グンマーの国境」でお馴染み、毛無峠の看板から「群馬県」が消滅しかかっていた
北関東地方に位置する内陸の地・群馬県。
首都圏なのに田舎いじりされることも多く、ネット上では「秘境」「未開の地」などと呼ばれることもある。またジャングルや砂漠の風景を加工して、「グンマー〇〇」とネタにされることも。
そんな「グンマー」の聖地とも言えるスポットが、ツイッターで再注目されている。
これは、ツイッターユーザーのみなか(@orgmrm)さんが2021年6月6日、群馬県吾妻郡の毛無峠で撮影した写真。
ここは、長野と群馬の県境にあることから、「グンマーの国境」とも呼ばれるスポットだ。
「群馬県」と「この先危険につき関係者以外立入禁止」という2種類の立て看板が並んでおり、2つを組み合わせると、「この先は群馬県で、危険...」という意味にとれることから、ネタ画像としてネットで親しまれている......はずなのだが。
みなかさんが撮影した写真では、「群馬県」の文字がほぼ消えかけてしまっている。
設置者に今後の予定を聞いた
「毛無峠にあるグンマー国境標識の風化について」
と呟き、16年7月3日に撮影した写真も投稿したみなかさん。
なんてこった......。21年の写真と比べると、その違いは一目瞭然。
この光景に、ツイッターには
「よりグンマーっぽくなって・・・」
「群馬がグンマーに侵食されていく」
「風化していくグンマー国境」
「消えちゃう前に聖地巡礼しに行きたみ」
といった反応が寄せられている。なかには「特に残しておく必要性を感じてないんだろうなあ」という声も。
Jタウンネット記者は6月9日、詳しい話を聞いた。
写真の投稿者・みなかさんは、16年7月、ネット上で話題になっていた毛無峠の看板を見に、「グンマーの国境」へ向かったという。
「1回目は例の群馬県の標識が話題になった時に、どんなところかと場所を調べて訪問いたしました。2回目は今乗っている車で訪問していなかったので、標識などの状態の確認がてら、このようなコロナ禍の状況にもかかわらず訪問してしまいました」(みなかさん)
ちなみに1回目はトヨタのプリウスで、2回目はスバルのレヴォーグに乗っていったという。
2枚の看板は、群馬県内の施設や県道を管理している中之条土木事務所が設置したもの。
新しいものに更新するだろうか。9日、記者の取材に応じた同事務所の職員は、毛無峠にある「群馬県」の看板について、
「文字が見えにくい場合は、随時新しいものに更新していきます。そうでないと、どこのものか分からないという可能性があるので...。
必ず建て替えるといった基準はありませんが、交通量が多い場所や予算の都合を見て、新しくしていきます。検討中の段階です」
と話した。
時期は未定だが、いつか新しい「群馬県」に変わるかも...?
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