古くなった非常食が、シェフの手で生まれ変わる! 兵庫のレストランで斬新サービス
有事に備えて買って置いている人も多い「非常食」。
長期保存できるものではあるが、何事にも限度はある。賞味期限をすぎて、食べられない状態してしまった経験のある人もいるだろう。かくいう筆者もその1人だ。
賞味期限切れや期限が近くなったことを理由に捨てられてしまうことの多い非常食。これを有効利用しようとするサービスが、兵庫・西宮の洋食店「洋食とワインのお店 土筆苑(つくしえん)」で2019年7月25日から始まる。
「非常洋食」と名付けられたサービスは、なんと古くなった非常食を持ち込むと、店のシェフが洋食にアレンジして提供してくれる。
これ本当に非常食だったの?
非常食のスタンダードと言えば、カンパンや「えいようかん」などかあるが、これらが洋食に変わるとは考えにくい。
提供予定のメニューの写真を見ると、劇的に変わっていて元がなんの非常食だったかがわからなくなるほどだ。
こんなオシャレなアイスになってしまう非常食なんてあったかな——そう考えてしまったが、この「黒ごまクッキーアイス」はカンパンに蜂蜜、黒ごまアイス、きな粉を加えた一品。いざ処分するときに勿体ないと思いつつ、ヘビーで食べて処理できないカンパンもこの通り。これなら喜んで食べます。
これも元ネタが分からないほどオシャレだが、缶入りタイプのパン「新食缶ベーカリー」のミルク味に、デミグラスハンバーグを添えたもの。
こちらは「水をそそげばアッというまに しょうゆ餅」という商品をアレンジしたグラタンだ。ここまで来るとアイデアのすごさに感嘆してしまう。
こうした非常食のアレンジメニューは、
「あくまでもスタンダードな洋食になるように、創作料理にしないことを心がけました」
とのこと。これなら家族みんなで行っても食べに行きやすい。
ディナー帯(17時から23時)のみの提供で事前に予約が必要。有名メーカーものでなくとも持ち込まれた非常食は「可能な限り洋食にアレンジ」するそうだ。
なにかキッカケがないと中々手を付けない防災グッズや非常食の点検。このサービスを機にちゃんと行ってみよう。
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