ブラック企業の異常な日常「ゴルフクラブで殴られ、流血しながら仕事」「同業他社に移籍・独立NGの書類に署名させられる」
ブラック企業でまかり通っている常識やルールは、世間からはあまりにもかけ離れていることが多い。キャリコネニュース読者から寄せられた体験談には、思わず絶句しそうになる。
営業で商談中でも、電話に出ないと「1か月始発での出勤命令」「その月は給料半分」「美容系の仕事をしていたが、ボーナスは会社で扱っているクリームでした。ワンマン経営者の娘の古着のときもあり、ありがたく頂戴しなければならなかった」(30代女性、販売・サービス)
「健康診断なし。昇給なし。手当なし。残業代なし。ボーナスは素麺代とおもち代。ただただ人が入れ替わっていくだけ」(40代男性、営業職)
営業職をする30代男性は、社長のパワハラに苦しんでいる。唯一の休みである日曜日には、社長から直接電話がかかってきて、強制的に出社となる。もし断れば、「クビだ」と脅される。
ゴールデンウィークのような大型連休も社長の一声で出勤日に変わってしまう。もちろん、手当はなく無給労働だ。
「社長からは毎日のように電話がかかってきますが、一発で出ないとダメなルールです。仕事中でも休みの日でも何時だろうと折り返し電話はダメなんですよ。一発で出ない場合は、怒号を浴びせられます」
男性は営業職だ。商談中なら仕事中に一発で出られないことだってあるはずだ。遅刻のペナルティとして1か月始発での出勤を命令され、その月は給料半分という仕打ちも受けた。
社長のひどさはこれだけではない。男性の上司は社長からゴルフクラブで殴られ、ワイシャツを血で染めながら仕事を続けたという。事務スタッフは見て見ぬ振りで、平然と業務に当たっており、男性はこの社風に恐怖心を抱いた「どうかしている」と感じつつも、男性は辞められずにいる。
「午前7時出社を強制。社長の人間性についていけず、入社3年目の定着率は0%」営業職として働く30代女性の元勤務先では、どんな理由であれ、売上が少しでも下がれば「即解雇」という厳しいルールが定められていた。また、「同業他社に移籍NG、独立NG」の決まりがあったため、退職時には専用の書類に署名を求められたという。
「このNGには期限がないんです。もし他社に行っているとわかれば、取引先に悪口をばら撒かれ、潰そうとするしつこさがあります」
技術職として働く30代男性は、「頭のおかしい2代目社長」の言動に苛立ちを覚えていた。
「新入社員の日報は毎日A3に目一杯書かせるんですが、1時間半はかかります。もちろん、その時間はサービス残業。内容が気にくわないと、呼び出して説教。説教の内容も『なめているのか!』といった罵りばかりです」
社長はサービス残業を良しとする考えを持っており、月に100時間超の残業をしながら、手当は一切なかった。新入社員が椅子の背もたれに頭を乗せて仕事をしているだけで激怒したこともあったという。
「気分で全社員の勤務形態を変更して、午前7時出社を強制したこともありましたね。社長の人間性についていけず、入社3年目の定着率は0%。うつになって、辞めていく人ばかりでしたね」
キャリコネニュース編集部では引き続き「ブラック企業体験談」や「年収と貯金のアンケート」を募集しています。
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