「味噌」の手作り仕込み、お寺で大豆の魅力を体感学習
リセマム2018年7月31日(火)13時15分
フジッコは2018年7月30日、ヤマト醤油味噌と共同で、小学生を対象とした「大豆パワーと味の実験室」を東京都目黒区の天恩山五百羅漢寺にて開催した。関東近県から小学生男女計12人とその保護者が参加した。
精進料理で大事な役割を果たした大豆
今回のプログラムでは、まず五百羅漢寺の佐山拓郎住職が、古来から食されてきた大豆中心の精進料理の成り立ちについて説明した。
真剣に住職の話を聞く参加者の小学生
「精進料理の『精進』とは一生懸命がんばることを意味するが、そのうちの決まり事のひとつが食事であり、お肉やお魚や玉子を使った食事を取らずに修行に励むことになっている。ただ、肉や魚なしは味気ないものになりがちで、とくにダシを取るのが難しい。そこでダシも取れ、豆腐や醤油、そして味噌などいろんな形に変化していく大豆はとても大事な役割を果たしてきた。」(佐山住職)
次に、フジッコの開発研究部の難波文男主任が、大豆を原料に使った食材のクイズを交えながら、その加工のされ方や食され方などについて解説。肥料をあまり使わなくても育てられること、また大豆が食用で利用されているのはインドやアジアが中心で、ほかの地域は油や飼料などに使われていることを説明した。
同じ大豆でも、品種や製法でさまざまな味覚に変化する
あわせて枝豆・黄大豆・黒豆・炒り豆を参加の小学生自身が食べ比べ、同じ大豆でありながら収穫時期や加工のしかたの違いでさまざまな味に変化することを体感した。
「こんな手軽にお味噌が作れるとは思わなかった」
その後、ヤマト醤油味噌の4代目当主・山本精一氏が登壇し、味噌の製法を解説。参加した小学生らは、実際に蒸し大豆と乾燥米糀(こめこうじ)を使った味噌の手作りにチャレンジした。
米麹を湿らせて発酵させたのち、麺棒を利用して潰した蒸し豆と塩で混ぜ込み、種味噌とあわせて手でかき混ぜていった。最後に密閉して容器に詰め、発酵を待つ。今回仕込んだ味噌はおよそ6か月程度寝かせると完成するという。
混ぜ込んだ味噌を密閉容器に詰めて仕込みは完了
参加した小学生の北島眞太郎さんは「いつも食べている納豆や枝豆がおなじ大豆からできていることを初めて知りました。味噌造りは蒸し豆を潰すのは時間がかかって大変だったけど、楽しかったです。お正月過ぎたら美味しい味噌を家族で食べたい」と感想を語ってくれた。
同じく参加者の萬代沙彩さん・心紗さんの保護者は「味噌を手作りしている方は周りにもいますが、こんな手軽に作れるとは思いませんでした。機会があれば自宅でもチャレンジしたいですね」とのこと。
多様化する大豆の食され方
主催したフジッコのマーケティング推進室の紀伊隆之室長は「大豆というと、昔は煮豆や炒り豆といった食べ方が主体だったが、最近はサラダに入れるなどその食べ方も多様化している。これまで、当社は大豆の収穫イベントなどさまざまな食育プログラムを提供してきたが、“さまざまな食べ物に生まれ変わる”という大豆の特徴に着目して、今回はヤマト醤油味噌さんと共同でプログラムを開発し、体験を通じて親子の中で話し合ってもらって伝統・和食を勉強していただきたいと考えた」と今回のプログラムのねらいについて説明した。
なお、同社は2018年8月22日にも同様のプログラム実施を予定しており、同社Webサイト上で申込みを受け付けている。対象は小学4年生から6年生とその保護者で、限定数は10組20名。詳細はWebサイトで確認できる。
精進料理で大事な役割を果たした大豆
今回のプログラムでは、まず五百羅漢寺の佐山拓郎住職が、古来から食されてきた大豆中心の精進料理の成り立ちについて説明した。
真剣に住職の話を聞く参加者の小学生
「精進料理の『精進』とは一生懸命がんばることを意味するが、そのうちの決まり事のひとつが食事であり、お肉やお魚や玉子を使った食事を取らずに修行に励むことになっている。ただ、肉や魚なしは味気ないものになりがちで、とくにダシを取るのが難しい。そこでダシも取れ、豆腐や醤油、そして味噌などいろんな形に変化していく大豆はとても大事な役割を果たしてきた。」(佐山住職)
次に、フジッコの開発研究部の難波文男主任が、大豆を原料に使った食材のクイズを交えながら、その加工のされ方や食され方などについて解説。肥料をあまり使わなくても育てられること、また大豆が食用で利用されているのはインドやアジアが中心で、ほかの地域は油や飼料などに使われていることを説明した。
同じ大豆でも、品種や製法でさまざまな味覚に変化する
あわせて枝豆・黄大豆・黒豆・炒り豆を参加の小学生自身が食べ比べ、同じ大豆でありながら収穫時期や加工のしかたの違いでさまざまな味に変化することを体感した。
「こんな手軽にお味噌が作れるとは思わなかった」
その後、ヤマト醤油味噌の4代目当主・山本精一氏が登壇し、味噌の製法を解説。参加した小学生らは、実際に蒸し大豆と乾燥米糀(こめこうじ)を使った味噌の手作りにチャレンジした。
米麹を湿らせて発酵させたのち、麺棒を利用して潰した蒸し豆と塩で混ぜ込み、種味噌とあわせて手でかき混ぜていった。最後に密閉して容器に詰め、発酵を待つ。今回仕込んだ味噌はおよそ6か月程度寝かせると完成するという。
混ぜ込んだ味噌を密閉容器に詰めて仕込みは完了
参加した小学生の北島眞太郎さんは「いつも食べている納豆や枝豆がおなじ大豆からできていることを初めて知りました。味噌造りは蒸し豆を潰すのは時間がかかって大変だったけど、楽しかったです。お正月過ぎたら美味しい味噌を家族で食べたい」と感想を語ってくれた。
同じく参加者の萬代沙彩さん・心紗さんの保護者は「味噌を手作りしている方は周りにもいますが、こんな手軽に作れるとは思いませんでした。機会があれば自宅でもチャレンジしたいですね」とのこと。
多様化する大豆の食され方
主催したフジッコのマーケティング推進室の紀伊隆之室長は「大豆というと、昔は煮豆や炒り豆といった食べ方が主体だったが、最近はサラダに入れるなどその食べ方も多様化している。これまで、当社は大豆の収穫イベントなどさまざまな食育プログラムを提供してきたが、“さまざまな食べ物に生まれ変わる”という大豆の特徴に着目して、今回はヤマト醤油味噌さんと共同でプログラムを開発し、体験を通じて親子の中で話し合ってもらって伝統・和食を勉強していただきたいと考えた」と今回のプログラムのねらいについて説明した。
なお、同社は2018年8月22日にも同様のプログラム実施を予定しており、同社Webサイト上で申込みを受け付けている。対象は小学4年生から6年生とその保護者で、限定数は10組20名。詳細はWebサイトで確認できる。
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