鹿児島で開催された、もう1つの「ドラフト会議」 テーマは「移住」...アイデア企画の狙いは
2018年10月25日に行われた「プロ野球ドラフト会議」の結果、金足農の吉田輝星投手は日本ハム、大阪桐蔭の根尾昴内野手は中日、同じく大阪桐蔭の藤原恭大外野手はロッテが、それぞれ交渉権を獲得した。
しかし10月21日、もう一つの「ドラフト会議」が鹿児島市で行われていたこと、皆さんはご存じだったろうか?
「移住のハードルを低くしたい」
それは、鹿児島県と宮崎県への移住希望者を「選手」、受け入れ地域団体を「球団」に見立てたマッチングイベント「南九州移住ドラフト会議」だ。
「選手」側は、16都府県出身の高校・大学生や看護師、教員、ウェブデザイナーなどさまざまな職業の社会人、36人が参加した。
一方、「球団」、受け入れ地域側は、鹿児島の「カ・リーグ」に阿久根市や長島町など6球団、宮崎の「ミ・リーグ」に日南、延岡両市など6球団、計12球団が参戦したのだ。
Jタウンネット編集部は、11月13日、「カ・リーグ」コミッショナーの永山由高さんに話を聞いた。まずこの「ドラフト会議」の狙いは、ずばり何なのだろう?
「移住というと、どうしても身構えてしまわれることが多いんですよ。ある意味、コントとして、気軽に楽しんでもらいたいと思ったのがきっかけでした」
と、永山さんは3年前にこのプロジェクトを発想した意図を語ってくれた。
「実際に移住しなくてもいい、第2の故郷として帰省する場所と考えていただいてもいいのです。ときどき帰省していただいて、地元の人たちとざっくばらんに話す関係をつくっていただけるといいかなと思います。熱意がある人同士の出会いをつくるのも、このドラフト会議の目的です」
「2拠点居住という方もいらっしゃいます。首都圏と鹿児島を行ったり来たりしながら、仕事も生活もエンジョイされている方もいるのです。それもアリだな、と私は思ってます」
移住というと、どうしてもハードルが高くなる。そのハードルを少しでも低くしたい、というのが永山さんの考えだ。そのためのアイデアが、「南九州移住ドラフト会議」ということなのだろう。
「選手にとっても、『あなたが欲しい』と指名されることは、感激するようですね。指名を受けた球団の現地には何度か足を運び、交渉を続けることになるわけですが、結局、お断りすることになってもOKです」
今回のドラフト会議では、参加した「選手」36人全員の指名が成立し、各「球団」と移住へ向けた協議がスタートしている。過去3回のドラフトでは、11組の移住者が実現したという。
今回の「移住ドラフト会議」の入団交渉は現在継続中だ。契約成立はまだまだ先のことかもしれない。「移住という結果を急ぐつもりはありません。10年後に移住ということになってもいいんです」と永山さんは笑いながら語ってくれた。
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