「若者のディズニー離れ」は本当か? 実際に若者がディズニーに行って体験した正直な感想
ロケットニュース242024年12月2日(月)0時30分
少し前、「ディズニーは今後おじさんおばさんの娯楽になる」的な言説が流れた。
チケット代をはじめとする費用の高騰、少子高齢化などによって、「若者のディズニー離れ」が進んでいるというのだ。結果として今後のディズニーは、開業当時の若者であり今は妙齢となった「リピーター」たちが支えていくことになるだろう、とのこと。
そう遠くない将来おばさんになる予定の筆者としては「うるせえ上等だ」といった思いだが、それはそれとして今のディズニーには本当に若者がいないのだろうか。
ちょうどディズニーに行く予定を立てていた筆者。実際に行ってみた所感をお伝えしたい。
上述の問題のみならず、最近ディズニー関連の話題は「キャストの質が落ちた」「ゲストの民度が酷い」などなど不穏な雰囲気。
そこで今回は、「人の多さ」「客層変化の有無」「キャストさんの質」に分けて、筆者の体感をお伝えしようと思う。
ちなみにこの度の筆者の旅程は平日ド真ん中の2日間、「1日目ナイトパスでランド→2日目ワンデーパスでシー」というスケジュール。さあ行ってみよう!
・人の多さ
まず1日目、ナイトパスでランドに入園した筆者の第一の感想は「人多っ」だった。
これから夜になろうというのに、小さい子連れのゲストも普通にいる。もちろん若者の少なさなんて全く感じず、むしろすれ違う人々の多くは高校生〜20代後半くらいな雰囲気。
クリスマスシーズンが始まったばかりなこともあってか、入ってすぐのクリスマスツリー付近では「人混みを抜けて進むのが大変」くらいの盛況ぶり。こりゃ「人が少ない」はデマだな……
・状況一変のシー
……と思ったら、翌日昼に訪れたシーでは少し様子が違っていた。
人が圧倒的に少ない。すれ違う人も、たしかに30〜50代っぽく見える人が多い。シーではアルコールが飲めるからか、平日の昼間だったからか、はたまた筆者の訪れた日が極寒&雨模様だったからかは分からないが、全体的に前日夜のランドよりも相当落ち着いた印象を受けた。
・客層変化の有無
とはいえランドのあの盛況ぶりを考えるに、これは全体的な客層の変化というよりは「曜日や時間による違い」に過ぎないように思える。
事実シーでも夕方から制服姿や若者が増えてきた印象を受けたので、平日は学校や仕事帰りにナイトパスを利用する人が多いのかもしれない。今やワンデーパスだと1万円超えちゃうしなぁ。
ただ、「外国人が増えた」点については確かと言ってよさそうだ。ランド・シーともに、体感的に半分近くが外国人観光客らしき人々。英語をはじめとした いろんな国の言葉が耳に入ってきた。
ただし言っておくが、だからといって、ことさらに外国人のマナーが悪いみたいなことは全く感じなかったぞ。もちろんパーク内が汚れていることもなし。日本人も外国の方も、みんな穏やかにディズニーをエンジョイしていた。そういった意味では、「ゲストの民度が酷い」と感じることもなかったな。
・キャストさんの対応
さて、続いてはキャストさんについて。昨今、Xなどで「ディズニーキャストの質が落ちた」「対応が悪くなった、冷たくなった」と話題に上ることが多い。
実際に行ってみた感想としては、気になるところは一切ない。サービスやパーク内清掃の不備も、少なくとも筆者は全く感じなかったし、とてもにこやかに対応してくれる。スタンバイ時に怖がる小さい子に優しく話しかけてあげたりもしていて、こちらまでほっこり。
ただ、じゃあ以前と全く同じか? と問われると そうでもないかもしれない。
多分気のせいではないと思うのだが、「質が落ちた」のではなく「方向性が変わった」のかな? という気がするのだ。
以前のディズニーキャストさんって、なんというか全員が「演劇の登場人物」っぽかったように思う。完全にディズニーワールドに入り込んでいて、会話するとちょっと小っ恥ずかしい、でもそれが非日常っぽくて楽しい、そんな記憶。
それが今回の訪問では、「メチャクチャ親切な店員さん」みたいなノリになっているのを感じた。虚構の世界から一歩降りたというか、キャストとゲストがお互い大人としてやり取りしているというか、全体的に落ち着いた印象。
だからもしかしたら、その「虚構」こそを求めてディズニーに行く人にとっては「質が落ちた」と思えてしまうのかもしれない。もちろん筆者の体感なので、全然見当違いかもしれないけれど。もちろん、無愛想とか適当とか、そんなことは一切感じなかったぞ。
・楽しい
――とまあ、こんなところである。期待したほど人は少なくなかったが、恐れていた不快な思いも全くなかった。年齢層も「ちょっと上がってるのかもな?」程度。
ただ思ったのは、ファストパスに代わる追課金・抽選の制度などによって「楽しむための難易度は上がっている」ということ。人気のショーやアトラクションを楽しみ尽くすには、相当計画的に行動しないといけないだろう。その意味で、フルで楽しむための財力や余裕を持つ人は以前よりも限られてしまうかもしれない。
とはいえ、やはりディズニーは唯一無二の夢の国である。アトラクションに乗らずとも、パーク内を歩いているだけでウキウキする。こんな素敵な場を支えてくださる、オリエンタルランドの方々やキャストの皆様には感謝してもしきれない。
まだギリ若者な年齢の筆者だが、いずれは誇り高く胸を張って「リピーターおばさん」の仲間入りをすることになるだろう。だってメチャクチャ楽しいもの。
参考リンク:Yahoo News「中高年化する東京ディズニーリゾート」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.
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チケット代をはじめとする費用の高騰、少子高齢化などによって、「若者のディズニー離れ」が進んでいるというのだ。結果として今後のディズニーは、開業当時の若者であり今は妙齢となった「リピーター」たちが支えていくことになるだろう、とのこと。
そう遠くない将来おばさんになる予定の筆者としては「うるせえ上等だ」といった思いだが、それはそれとして今のディズニーには本当に若者がいないのだろうか。
ちょうどディズニーに行く予定を立てていた筆者。実際に行ってみた所感をお伝えしたい。
上述の問題のみならず、最近ディズニー関連の話題は「キャストの質が落ちた」「ゲストの民度が酷い」などなど不穏な雰囲気。
そこで今回は、「人の多さ」「客層変化の有無」「キャストさんの質」に分けて、筆者の体感をお伝えしようと思う。
ちなみにこの度の筆者の旅程は平日ド真ん中の2日間、「1日目ナイトパスでランド→2日目ワンデーパスでシー」というスケジュール。さあ行ってみよう!
・人の多さ
まず1日目、ナイトパスでランドに入園した筆者の第一の感想は「人多っ」だった。
これから夜になろうというのに、小さい子連れのゲストも普通にいる。もちろん若者の少なさなんて全く感じず、むしろすれ違う人々の多くは高校生〜20代後半くらいな雰囲気。
クリスマスシーズンが始まったばかりなこともあってか、入ってすぐのクリスマスツリー付近では「人混みを抜けて進むのが大変」くらいの盛況ぶり。こりゃ「人が少ない」はデマだな……
・状況一変のシー
……と思ったら、翌日昼に訪れたシーでは少し様子が違っていた。
人が圧倒的に少ない。すれ違う人も、たしかに30〜50代っぽく見える人が多い。シーではアルコールが飲めるからか、平日の昼間だったからか、はたまた筆者の訪れた日が極寒&雨模様だったからかは分からないが、全体的に前日夜のランドよりも相当落ち着いた印象を受けた。
・客層変化の有無
とはいえランドのあの盛況ぶりを考えるに、これは全体的な客層の変化というよりは「曜日や時間による違い」に過ぎないように思える。
事実シーでも夕方から制服姿や若者が増えてきた印象を受けたので、平日は学校や仕事帰りにナイトパスを利用する人が多いのかもしれない。今やワンデーパスだと1万円超えちゃうしなぁ。
ただ、「外国人が増えた」点については確かと言ってよさそうだ。ランド・シーともに、体感的に半分近くが外国人観光客らしき人々。英語をはじめとした いろんな国の言葉が耳に入ってきた。
ただし言っておくが、だからといって、ことさらに外国人のマナーが悪いみたいなことは全く感じなかったぞ。もちろんパーク内が汚れていることもなし。日本人も外国の方も、みんな穏やかにディズニーをエンジョイしていた。そういった意味では、「ゲストの民度が酷い」と感じることもなかったな。
・キャストさんの対応
さて、続いてはキャストさんについて。昨今、Xなどで「ディズニーキャストの質が落ちた」「対応が悪くなった、冷たくなった」と話題に上ることが多い。
実際に行ってみた感想としては、気になるところは一切ない。サービスやパーク内清掃の不備も、少なくとも筆者は全く感じなかったし、とてもにこやかに対応してくれる。スタンバイ時に怖がる小さい子に優しく話しかけてあげたりもしていて、こちらまでほっこり。
ただ、じゃあ以前と全く同じか? と問われると そうでもないかもしれない。
多分気のせいではないと思うのだが、「質が落ちた」のではなく「方向性が変わった」のかな? という気がするのだ。
以前のディズニーキャストさんって、なんというか全員が「演劇の登場人物」っぽかったように思う。完全にディズニーワールドに入り込んでいて、会話するとちょっと小っ恥ずかしい、でもそれが非日常っぽくて楽しい、そんな記憶。
それが今回の訪問では、「メチャクチャ親切な店員さん」みたいなノリになっているのを感じた。虚構の世界から一歩降りたというか、キャストとゲストがお互い大人としてやり取りしているというか、全体的に落ち着いた印象。
だからもしかしたら、その「虚構」こそを求めてディズニーに行く人にとっては「質が落ちた」と思えてしまうのかもしれない。もちろん筆者の体感なので、全然見当違いかもしれないけれど。もちろん、無愛想とか適当とか、そんなことは一切感じなかったぞ。
・楽しい
――とまあ、こんなところである。期待したほど人は少なくなかったが、恐れていた不快な思いも全くなかった。年齢層も「ちょっと上がってるのかもな?」程度。
ただ思ったのは、ファストパスに代わる追課金・抽選の制度などによって「楽しむための難易度は上がっている」ということ。人気のショーやアトラクションを楽しみ尽くすには、相当計画的に行動しないといけないだろう。その意味で、フルで楽しむための財力や余裕を持つ人は以前よりも限られてしまうかもしれない。
とはいえ、やはりディズニーは唯一無二の夢の国である。アトラクションに乗らずとも、パーク内を歩いているだけでウキウキする。こんな素敵な場を支えてくださる、オリエンタルランドの方々やキャストの皆様には感謝してもしきれない。
まだギリ若者な年齢の筆者だが、いずれは誇り高く胸を張って「リピーターおばさん」の仲間入りをすることになるだろう。だってメチャクチャ楽しいもの。
参考リンク:Yahoo News「中高年化する東京ディズニーリゾート」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.
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