「発明王エジソン」の鬼畜すぎるエピソードの数々! 電気ショックで処刑も…
発明家といえば必ず名前が挙がるほどに知られるトーマス・エジソン。蓄音機や活動写真など、 多くの発明品を世に送り出したことは有名であり、当時一日二食であった習慣を、 自身の発明したトースターの売り上げを伸ばすために一日三食へ転 換させたという逸話もあり、 すぐれたビジネスマンという側面でも知られている。
幼少時のエジソンはいわゆる落ちこぼれで小学校も中退していたが、並々ならぬ好奇心から独学で学び続け、ついに発明王と称されるほどの地位を獲得した。エジソンのこのような生涯は一般的に“失敗や挫折を努力で乗り越えた”美談として語られ「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」という名言を残した人物としてもてはやされるている(もっともこの名言はエジソンの会見をまとめた記者の文章であり、エジソン本人が意図した内容は異なっている)。
そのようなエジソンには、卑劣さや鬼畜ぶりがうかがえるエピソードも多いことはご存じだろうか。
彼の仕事ぶりは非常に激務であったと言われている。睡眠を時間の無駄だと考えていたエジソンは、一日18時間を仕事に打ち込んでいた。個人のことであればさほど問題は無いように思えるが、割を食うのはそれに付き合わされる助手の方である。これによって心折れて去っていった助手は多々あれども、彼は助手を仕事に打ち込ませるために「ボーナス」 があることをちらつかせ、いざその時になると「ジョークだ」 と言って支払いに応じることをしなかったというのだ。のちに電流戦争において敵対することとなったニコラ・ステラもこの被害者であったという。
特に、このテスラに対しての彼の敵意は凄まじいものであった。テスラがその有効性を提唱した「交流電流」に対して徹底的にネガティブキャンペーンを展開し、犬や馬を交流電流で殺し、果ては遊園地の象を電気ショックで処刑する様子をおさめた映画を公開するほどであった。因みに彼は死刑反対派であったが、テスラを陥れる為に“交流電流” による電気椅子での処刑執行を積極的に支援していたという。
エジソンは、とにかく独占主義的であった。彼は助手が発明した映画鑑賞装置キネトスコープに触発されて世界初の映画スタジオ「ブラック・マリア」を設立した。これをきっかけとしてアメリカ国内では多くの映画会社が生まれることとなったが、彼は自身の会社が開発したカメラや映写機を使った映画に利用料を求めるほか、製作、配給、興行といった国内映画市場の独占を図っていった。この魔の手から逃れ、映画産業地として成功を遂げたのがハリウッドだと言われている。
また、エジソンの発明品として知られるものに白熱電球があるが、実のところ彼は発明者ではなく技術特許を取得し改良した立場であり、実際の発明者はイングランドの物理学者ジョゼフ・ スワンである。白熱電球の改良及びその技術が、のちに実用化を経て成功をおさめた事実はゆるぎないものであるが、裏を返せば、我が成果とする独占欲の一例であるともとれる。電話機の特許をアレクサンダー・グラハム・ベルと争い、結果としてベルに軍配が上がったことに生涯不服としていたことでも知られている。このことからも、研究に対する没頭は、反面「 特許」という栄誉への盲進もあったものと思われる。
彼の名言の中に、「失敗ではない。うまくいかない方法を見つけただけだ」といったものがある。研究・仕事に対してこれほどにポジティブな名言もないだろうが、これが対人間へも向けられていたかについては疑わしい。その研究に対する情念には、かつて自分を落伍者として蔑んできた周囲の人々への恨みが込められており、自身の発明によって生活を支配するというある種の復讐の意図が見え隠れしている。
【参考記事・文献】
発明王エジソンの畜生エピソード
【仕事で疲れた人へ】偉人たちのダメすぎるエピソード
偉人なのにクズな人物ランキングTOP10【 実際のエピソードも紹介】
ハリウッドが「映画の街」として栄えたワケ…じつは「エジソン」 からバレないためだった
「電球を発明しなかった」エジソンが成し遂げたこと
【文 黒蠍けいすけ】
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
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