『風力推進船の帆の高さが伸縮可能な硬質翼の発明』が「令和7年度 全国発明表彰 WIPO賞」を受賞

2025年5月27日(火)15時47分 PR TIMES

〜 帆走船(ウインドチャレンジャー搭載船)の発明 〜

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、このたび公益社団法人発明協会が主催する令和7年度の全国発明表彰において、『風力推進船の帆の高さが伸縮可能な硬質翼の発明』(特許第5318008、発明の名称:帆走船、以下「本発明」)が「WIPO賞」(註1)に選ばれ、「発明実施功績賞」を受賞しました。現在本発明品は、松風丸とGreen Windsの2隻に搭載されており、今後はばら積み船7隻、LNG船2隻に順次搭載予定です(註2)。当社「商船三井グループ環境ビジョン2.2(https://www.mol.co.jp/sustainability/environment/vision/)」にて策定している通り、2030年までに25隻、2035年までに80隻への搭載を計画しています。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/92744/384/92744-384-11dce8eaed4e9aa9fa85a2f915fd8149-495x329.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ウインドチャレンジャー搭載船「松風丸」(本発明による硬翼帆を搭載)

今回の受賞は、帆を上下に伸縮させることで高さの調整が可能な硬翼帆の発明に関するものです。この硬翼帆を用いることで化石燃料に代わる推進エネルギー源として風の力を船の推進力へ変換することができ、燃料節減に伴う温室効果ガス(GHG)排出削減効果が期待できます。既にこの硬翼帆は2022年10月に載荷重量約10万トンの石炭輸送船「松風丸」にも搭載されており、これまでの航海実績において1航海平均で約5〜8%、1日で最大約17%の燃料節減効果を記録(https://www.mol.co.jp/pr/2024/24064.html)しています。

表彰式は、正仁親王妃華子殿下の御臨席の下、7月1日(火)に執り行われる予定です。

              <表彰式の様子は7月1日に追加予定です>

当社グループは、本発明技術を用いたウインドチャレンジャーを始めとした風力推進技術を組み合わせた環境対応船隊の安全な管理・効率運航を通じ、自社グループからのGHG排出削減のみならず、社会全体の低・脱炭素化に貢献してまいります。
なお今回の令和7年度全国発明表彰「WIPO賞」受賞内容は下記の通りです。

                        記
1.受賞テーマ
「風力推進船の帆の高さが伸縮可能な硬質翼の発明」
2.受賞者
 発明者
  株式会社大内海洋コンサルタント 代表取締役 大内 一之
  学校法人金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター 所長 鵜澤 潔
 発明実施功績賞受賞者
  株式会社商船三井 代表取締役 社長執行役員 橋本 剛
  株式会社大島造船所 代表取締役社長 山口 眞
3.受賞技術の特徴
 本発明は硬質翼を備えた風力推進船の帆を上下伸縮することにより、高さ調整が可能な硬翼帆に関
 するものです。帆全体をテレスコピック方式で上下伸縮させることにより、帆面積の拡大・縮小を
 実現し空力中心の位置を調整することで、マスト基部にかかるモーメントを調節することができま
 す。

(註1):WIPO(世界知的所有権機関):国際的な知的財産権(IP)制度の発展を担当する国連の専門機関で、World Intellectual Property Organizationの略称
(註2):本発明の硬翼帆は当社のウインドチャレンジャープロジェクトにて活用されており、順次搭載船を竣工しております。ウインドチャレンジャー搭載船については下表をご参照ください。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/92744/table/384_1_97a7c5ba42059f60ef2b97a72bdcccc9.jpg ]

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