ホンダの新チーム誕生。伊藤真一とケーヒンが10年ぶりにタッグを組んで全日本ロードJSB1000に参戦

2020年1月10日(金)11時30分 AUTOSPORT web

 1月10日、ホンダは東京オートサロン2020の開幕に合わせ、2020年の全日本ロードレース選手権のライダーラインアップを発表。そのうちの1チーム、伊藤真一が率いるKeihin Honda Dream SI Racing(ケーヒン・ホンダ・ドリーム・シンイチ・イトウ・レーシング)が都内で参戦体制を発表した。


 Keihin Honda Dream SI Racingは、J-GP3クラスに参戦していたKOHARA RacingとJ-GP2クラスに参戦していたTeam高武RSCの合同チームとして誕生した。メインスポンサーは4輪や2輪の電子制御製品を開発・製造するケーヒン。サブスポンサーはテルルでお馴染みのピーアップグループが務める。


 監督を務める伊藤とケーヒンは、2006年〜2010年までJSB1000クラスを戦い、2006年にはチャンピオンに輝いた。そんな、伊藤とケーヒンが10年ぶりにタッグを組んでJSB1000クラスとST1000クラスに参戦。ライダーラインアップはJSB1000クラスに清成龍一と渡辺一馬を、ST1000クラスには作本輝介を起用する。チーフエンジニアはKOHARA Racingの小原斉が務める。

ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE ※車両は海外仕様のスタンダードバージョン


 使用するマシンはJSB1000クラス、ST1000クラスともにホンダCBR1000RR-R FIREBLADE(ファイヤーブレード)。サスペンションはSHOWA(ショーワ)、ブレーキはNISSIN(ニッシン)がサポートする。タイヤはJSB1000ではブリヂストンを使用。ゼッケンは清成と作本が17、渡辺は33を予定している。また、チームは鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦も計画しているという。


 チームを率いる伊藤監督は「10年ぶりにケーヒンからスポンサードいただき全日本選手権にチャレンジすることになりました」とチームや自身の役割について説明する。


「チームのベースはKohara Racingがメイン、ST1000クラスについてはTeam高武RSCという2チーム合わせた合同チームとして活動していきます。自分は監督という立場で今までやってきた自分の経験を活かし、セッティング面などのアドバイスをできればと考えています。できたばかりのチームですが、ホンダ勢トップの成績、ワークスに成り代わるチームを目指していきます」


 2019年、モリワキ-アルティア・ホンダ・チームからスーパーバイク世界選手権(SBK)にフル参戦していた清成は、2年ぶりに国内最高峰に参戦し、チームのエースライダーを担う。「この話をいただいたときはワクワクしました」と清成。

JSB1000に参戦する清成龍一(右)と渡辺一馬(左)※車両は海外仕様のスタンダードバージョン


「新しい挑戦なので不安もありますが、ケーヒンという大きなサポートと心強いチームで走れるので、しっかり成績を残したいです。開幕戦から優勝を狙える位置にいけるように努力し、若手のいい見本になっていこうと思います」


 清成のチームメイトとなる渡辺は、2019年はKawasaki Team GREENからJSB1000クラスに参戦し、ランキング6位でシーズンを終えた。2020年はマシンをホンダに変えて国内最高峰に挑む。


「この新しいチームを立ち上げるなかで自分をライダーとして選んだことはすごく光栄です」と渡辺。


「伊藤さんがKeihin Kohara Racingで走っていた時代は、僕が全日本を走り始めたときで、伊藤さんの姿をあこがれながら見ていました。母体となっているKohara Racingは2001年から5年間所属していましたし、スタッフも馴染みがあります」


「2013年にKohara RacingでST600クラスのチャンピオン獲った時も伊藤さんのアドバイスをもらいながらでした。そういった意味でも心強いチームです。そのなかで自分の実力を示し、トップ争いに絡めるように頑張りたいです」


 Team高武RSCからJ-GP2クラスに参戦していた作本は、2020年から1000ccにステップアップを果たす。作本は「新しいクラスでどういう形になるか見えない部分はありますが、個人の目標としてはチャンピオンを目指していきたいと思っています」と意気込みを語った。

ST1000に参戦する作本輝介(右)※車両は海外仕様のスタンダードバージョン


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