元F1ドライバーのグティエレスがWECデビューへ。2017年以来、5年ぶりのレース復帰

2022年1月18日(火)18時19分 AUTOSPORT web

 2022年のWEC世界耐久選手権にフルシーズンエントリーしているインターユーロポル・コンペティションは、元F1ドライバーのエステバン・グティエレスと契約を結びLMP2チームのドライバーラインアップを完成させた。


 ザウバーとハースの2チームからF1に参戦したメキシコ出身のグティエレスは“世界三大レース”のひとつに数えられるル・マン24時間レースを含む全6戦のWECキャンペーンに参加し、インターユーロポルに戻ってきたアレックス・ブランドルとヤクブ・スミエコウスキーとチームを組んで34号車オレカ07・ギブソンをドライブする。


 30歳の彼は、デイル・コイン・レーシングから2017年のインディカー・シリーズに参戦したのを最後にビッグレースに出場しておらず、今回の決定によって自身5年ぶりとなるレース復帰を果たす予定だ。


 このメキシコ人ドライバーはアメリカのオープンホイールシリーズを戦った後、メルセデスのF1、およびフォーミュラEのリザーブ兼開発ドライバーとしてドイツメーカーのプログラムに関わってきた。


「WECの2022年シーズンでインターユーロポル・コンペティションチームに参加できることをうれしく思っている」とグティエレスは語った。


「“クバ”スミエコウスキーとアレックス・ブランドルと一緒にレースを戦うチャンスを与えてくれたチームに感謝している」


「チームの進歩と僕たちの野心によって、我々は素晴らしいチームを作ることができると確信している」


「耐久レースは僕にとって新しいチャレンジだ。僕はできるだけ速く、そして可能な限り多くのこと学ぶことに集中するつもりだ。競争力のある一流のシリーズでレースに復帰できることを本当に光栄に思っている」


 グティエレスを迎えたインターユーロポール・コンペティションは昨年、ブランドルとスミエコウスキー、そしてデイトナ24時間レースのウイナーであるランガー・バン・デル・ザンデのトリオでWECデビューを果たした。


 このポーランドチームはLMP2クラスでシリーズ5位に入り、2021年シーズンの全6戦中5戦でトップ5入りを達成している。


 チーム代表のサッシャ・ファスベンダーは、「エステバン(・グティエレス)をチームに迎えることができてうれしく思っている」と述べた。


「2022年はチームにとって力強いシーズンになると確信している。昨シーズン、アレックス(・ブランドル)とクバ(スミエコウスキー)とともに懸命に働き、我々をこのレベルまで引き上げてくれたランガー・バン・デル・ザンデに感謝している」


「チームにエステバンを迎えることで、私たちは野望を達成するための強力なラインアップを揃えることができた。今シーズン、一緒に素晴らしいことを成し遂げられることを楽しみにしているんだ」

インターユーロポル・コンペティションは2021年にWECデビューを果たしたポーランドのレーシングチーム。2年目も初年度と同様に34号車オレカ07・ギブソンをLMP2クラスで走らせる
メキシコ出身のエステバン・グティエレス。2013年と14年はウイリアムズ、2016年はハースからF1に参戦した。 2016年F1第19戦メキシコGP

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