61才カルロス・サインツSr.が自身4度目の総合優勝達成。二輪はホンダのブラベックが栄冠【ダカールラリー】

2024年1月19日(金)20時42分 AUTOSPORT web

 1月19日、W2RC世界ラリーレイド選手権第1戦『ダカールラリー2024』の総合優勝が決まるステージ12が行われ、17番手でステージを走り切ったチーム・アウディスポーツのカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron E2)が、自身4度目4年ぶりとなる4輪部門総合優勝を飾った。


 2輪部門では、ステージ12で5番手タイムを記録したモンスターエナジー・ホンダ・チームのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)が、自身2度目で4年ぶりの2輪部門総合優勝を飾っている。


 1月5日のプロローグランで開幕した第46回ダカールラリー。中東に位置するサウジアラビアの国土一帯を戦いの舞台とし、北西部のアル・ウラからスタートを切った選手らは、東西方向に国土を1往復する形で14日間のステージを重ねてきた。


 迎えた最終日のステージ12は、アル・ウラから南西方向のヤンブーを起点として円を描く、175kmのスペシャルステージを含む計328kmのループステージで争われる。


 4輪部門の暫定首位となっていたサインツは、今大会で最大のライバルであったバーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンター)がステージ11で失速したこともあり、総合優勝をほとんど手中に収めた状態で最終日を迎えた。


 新たに暫定2番手に浮上したオーバードライブ・レーシングのギヨーム・ド・メビウス(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ)とは1時間27分6秒の差があり、サインツにとっての最終ステージは自分自身との戦いとなったが、無事に17番手でステージ12を走り切り、自身4度目4年ぶりとなる4輪部門総合優勝を飾った。


 サインツに次ぐ総合2位には、ステージ12を2番手で走破したメビウスが1時間20分25秒差で続いた。そして総合3位にはローブが入り、ステージ11の失速で順位を落としたものの最後までペースを緩めず、ステージ12の最速タイムを記録してメビウスから4分47秒差となる表彰台の一角を守り切る走りを見せた。

総合優勝を飾ったカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron E2) ダカールラリー2024




 二輪部門は、ラリーの折り返しとなるステージ7では1秒差にまで肉薄していた首位争いがついに決着した。


 ダカールラリー2024の優勝争いは、常に暫定首位を守り続けてきたモンスターエナジー・ホンダ・チームのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)と、離されまいとプッシュを続けてきた2番手のヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリーのロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー)というふたりに絞られていた。


 10分22秒のギャップがある状況で始まった最終ステージは、ブラベックが7番手、ブランチが31秒遅れの9番手でともにフィニッシュ。ブラベックが10分53秒のリードを保ち、自身2度目4年ぶりの2輪部門総合優勝を飾った。2位のブランチは自身初となるダカールラリー表彰台獲得を果たし、来年のリベンジを誓う結果となった。


 ステージ12の最速タイムを記録したのは、レッドブル・KTMファクトリー・レーシングのケビン・ベナビデス(KTM450ラリー・ファクトリー)で、今大会3度目のステージウイン。2番手には、チームメイトのトビー・プライス(KTM450ラリー・ファクトリー)が続き、KTM勢がワンツーで最終ステージを終えている。


 日本勢は、日野600シリーズでトラック部門に挑む菅原照仁(日野チームスガワラ)がステージ12を17番手で走り抜け、総合7位でダカールラリー2024を戦い終えた。そしてトヨタ・ランドクルーザーGRスポーツで市販車部門に参戦するチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、三浦昂がクラス首位、ロナルド・バソが2番手で最終ステージを完走。これにより三浦はストッククラスのクラス優勝を達成し、バソが2位に続いてワンツーフィニッシュを飾っている。



アウディRS Q e-tron E2に喜びのキスをするカルロス・サインツ
実の父カルロス・サインツSr.の優勝を祝福する子息のカルロス・サインツ

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