「駅伝王国」長野が大会記録を更新し史上初の4大会連続優勝 早大に進学する佐久長聖の佐々木が驚異的区間新…都道府県男子駅伝
2025年1月19日(日)14時46分 スポーツ報知
ゴールする7区・長野・伊藤大志(カメラ・岩田 大補)
◇第30回全国都道府県対抗男子駅伝 (19日、広島市平和記念公園前発着=7区間48キロ)
各都道府県の代表選手が出場し、学生・社会人が3区(8・5キロ)と7区(13キロ)、高校生が1区(7キロ)と4区(5キロ)と5区(8・5キロ)、中学生が2区と6区(いずれも3キロ)で競った。2時間16分55秒(速報値)は従来の大会記録を5秒更新した。
「駅伝王国」長野が、コロナ禍による中止を挟んで最多の11回目の優勝を飾った。4大会連続は史上初。高見沢勝監督は「序盤は思っていたほど前にいけなかったので心配があったんですけど」と心中を明かしたが、「4区からエンジンがかかってきて、5区の佐々木に関しては、こちらが想像している以上の走りだったので、私もビックリだった。あそこが、やはり決め手となりました」と振り返った。V4を達成し連勝記録に注目が集まる。「長野県チーム、常に優勝をめざしている。連覇できるのであれば、どんどんしていきたいと思います」と意気込んだ。
1区の浜口大和(佐久長聖3年)が19分33秒で区間賞を獲得し、絶好のスタートを切った。3区で7位に後退したが、4区で4位に盛り返し、高校生最長区間の5区で佐々木哲(佐久長聖3年)が23分32秒の区間新記録で走破し、首位に再浮上した。佐々木は23年大会で高校の先輩の吉岡大翔(現順大2年)がマークした23分52秒の区間記録を大幅に更新。1キロ平均2分46秒のハイペースで、残り1・5キロを同じペースをキープしたと仮定すると10キロ27分41秒2と驚異的なタイムとなる。
最終7区は佐久長聖出身の伊藤大志(早大4年)が逃げ切り、歓喜のゴールテープを切った。
長野は1月4日から千葉で強化合宿を行い、箱根駅伝を終えたばかりの吉岡大翔、伊藤も参加。盤石の準備で今大会に臨み「駅伝王国」の強さを見せつけた。