2025年もフル参戦継続を目指すマッズ・オストベルグ「まだ、そこまでには至っていない」/ERC
2025年1月21日(火)18時35分 AUTOSPORT web
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昨季2024年もタイトル候補の一角としてシーズンのスタートを切りながら、相次ぐ不運やアクシデントでERCヨーロッパ・ラリー選手権の“完走”を阻まれていたマッズ・オストベルグが、改めて2025年のフル参戦とタイトル獲得に向けて「懸命に取り組んでいる」と、来る新シーズンへの意欲を示した。
ニュージーランド出身ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)が、地元のアジア・パシフィック・ラリー選手権の制覇とともにERCヨーロッパ・ラリー選手権の連覇を決めるなか、ERCで2度の優勝経験を持つオストベルグは、7月に開催された『ラリー・ディ・ローマ・カピターレ』にて不幸な事故に遭遇。
この名物ターマック戦への初出場で、初日午前からポップオフバルブの不調に悩まされたWRC世界ラリー選手権経験者は、SS3での右フロント損傷に続き、総合9番手で挑んだレグ2のSS9にて、スタートから21.8km地点で大クラッシュを喫し、ここでシトロエンC3ラリー2は大破。
幸いにも自身は待機していた救急車に自力で乗り込むことが可能な状況だったが、コドライバーを務めるパトリック・バースが入院する事態にまで至り、これで2024年シーズンを早々に終えることとなった。
それでもオストベルグは、この4月4〜6日までスペインのアンダルシアで開催される2025年開幕戦『ラリー・シエラ・モレナ』にて、アクション満載の選手権に復帰する決意を示している。
「我々はふたたびERCをフルに走るプログラムに取り組んでいるが、まだそこまでには至っていない。だから、もちろんシトロエンを含めてパートナーと協力して新シーズンの資金を調達しているところだ」と、すでに37歳を迎えたノルウェー出身のオストベルグ。
「あと1カ月以内に予算が見つかるといいが、フルシーズンを戦うか、まったく戦わないか。そのどちらかしかないのは明らかだね」
2021年のシリーズ復帰後初勝利により、2023年からERCへの本格挑戦を開始したオストベルグは、同年も勝利を飾って3度の表彰台を獲得し、年間ランキングで3位を記録している。
「苦い経験をした昨年のあと、ここへ戻ってきて良いシーズンを過ごし、さらに良い結果を残したいと思っている」
「つねに最高の結果を目指して戦いたいし、ERCで優勝しようと意欲的に取り組んでいる。まだそれができる立場にはないと感じてはいるが、2025年シーズンはその目標に近づけるといいなと思っているよ」
ただし、旧知のバースが2025年にERCに復帰できたとしても、コドライバーの席に座るかどうかは「まだはっきりしていない」と認めた。
「パトリックが復帰できるかどうか、まだ最終的な情報を待っているところだ。良い結果が出ることを祈っている」
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