【巨人】正捕手争いに新風吹くか 台頭が期待される「第3の捕手」とは

2024年1月22日(月)12時57分 ココカラネクスト

山瀬は今年でプロ5年目を迎える(C)CoCoKARAnext

 2月1日に迫った春季キャンプに向け、巨人の1、2軍キャンプの振り分けが発表となった。

 ドラフト1位、即戦力の呼び声高い西舘勇陽(中大=21)を始めドラフト組では支配下の5選手はいずれも1軍スタートが決定。投手陣でもトレード加入の高橋礼、泉圭輔、近藤大亮、現役ドラフト組の馬場皐輔、前阪神のカイル・ケラーなど新戦力はのきなみ1軍スタートとなり、期待の高さがうかがえた。

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 またひそかに注目を集めたのは捕手の1軍スタート組の顔ぶれだった。大城卓三、岸田行倫に加えて、山瀬慎之助が入った。

 これまで春季キャンプではベテラン捕手の小林誠司が1軍スタートとなるのが常だったが、かわってプロ5年目の山瀬が抜擢された形に。

 巨人の正捕手争いに関しては昨年キャリアハイの16本塁打をマークするなど「打てる捕手」としても知られ、WBCにも侍ジャパンの一員として参加した大城が今季も主戦を務めると見られる。続いて、昨年6月30日の阪神戦でプロ初のサヨナラアーチを放ち、46試合に出場した岸田が続く。

 さらに「第3の捕手」として高卒5年目シーズンを迎える山瀬の台頭にも期待がかかる。小さい頃から現指揮官の阿部慎之助監督に憧れ、ついた愛称が「令和の慎之助」。強肩強打が持ち味とされ、ファンに鮮烈な印象を残したのは、プロ初スタメンマスクをかぶった22年、6月10日の楽天戦(楽天生命パーク)だった。エース・戸郷翔征とバッテリーを組み、楽天打線を4安打9奪三振1失点と封じ込め、思い切ったリードで戸郷にとってキャリア初となる完投勝利をアシストしたのだ。このとき戸郷は「山瀬の(リードの)おかげ」と感謝の言葉を惜しまなかった。

 一方、23年シーズンはわずか5試合の出場にとどまり、存在感を示せなかった。今季は何より投手陣の信頼を得ることが大事となる中、新戦力が多く入る1軍キャンプスタートも意思疎通を図れるようにと首脳陣の期待の現れともいえる。

 主戦の大城は順調にいけばFA取得年ともなり、オフの動向も注目される。危機管理の意味でも、第2、第3の捕手の育成、運用は急務となっており、今季どれだけ山瀬が伸びしろを示せるかでチームの正捕手争いにも新たな動きが出てきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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