１１歳松島美空が高校生連破「めっちゃうれしい」　小学５年生以下では福原愛らに続き７人目…卓球全日本選手権初日

２回戦、戸高（後方）からポイントを奪いガッツポーズをする松島美空（カメラ・宮崎　亮太）

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◆卓球◇全日本選手権　第１日（２１日、東京体育館）

　卓球の全日本選手権が２１日、東京体育館で開幕した。この日、シングルス１〜２回戦を行い、女子は出場最年少１１歳の松島美空（京都カグヤライズ）が小学５年生以下で史上７人目の２勝を挙げ、３回戦に進んだ。

　松島美が右拳を突き上げた。１回戦で樋口美空（岡山・山陽学園高）との接戦を３—２で制すると、約３時間後の２回戦では戸高彩夢（大分・明豊高）を３—０で倒した。シングルスの出場選手最年少１１歳が高校生を２連破。「めっちゃうれしい」と笑顔で声を弾ませた。一般で小学５年以下が２勝するのは平野美宇、張本美和らに続く史上７人目の快挙となった。

　前回は１勝したが、２回戦敗退。１年がたち、身長は約１０センチ伸びて１４７センチになった。ベンチに入ったコーチの父・卓司さんの指導の下、磨いてきたのはラリー力。「本番を想定しながら、大学生にも練習をしてもらった」と年上の選手との対戦でパワーも蓄えた。接戦の１回戦はマッチポイントからラリーの末にバックハンドで決めた。試合前に父からは「年上の選手に向かっていけ」と背中を押され、快進撃につなげた。

　２２日は３回戦とジュニア女子との２種目に出場予定。シングルスは３勝すれば、史上初。１１歳の新星は「楽しんで思い切ってやりたい」と気合十分だった。（宮下　京香）

　◆松島　美空（まつしま・みく）２０１３年６月２４日、京都市生まれ。１１歳。母方の祖父母が開く田阪卓研で卓球を始め、２１年に全日本選手権バンビの部（小２以下）、２２、２３年にカブの部（小４以下）、昨年７月にホープスの部（小６以下）で４連覇。２２年にＴリーグに史上最年少９歳で参戦し、昨年１１月に初勝利。左シェークドライブ型。家族は両親と長兄・輝空（そら）、次兄・翔空（とあ）、妹・愛空（あいら）。