ティックフォードからジェイク・コステッキが離脱。新たにスーパー2王者デクラン・フレイザーを起用/RSC

2023年1月23日(月)15時17分 AUTOSPORT web

 新規定車両”Gen3″の導入を控えるRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップにて、フォード陣営の一角を形成するティックフォード・レーシングは、新シーズンを前にジェイク・コステッキの離脱を発表。代わって、昨季2022年にステップアップ・シリーズのスーパー2でチャンピオンを獲得したデクラン・フレイザーを昇格させ、新型となる第7世代『フォード・マスタング・スーパーカー』の1台を託す。


 ファミリー運営だったコステッキ・ブラザーズ・レーシングでの活動を経て、ホールデン陣営のマットストーン・レーシング(MSR)から2022年開幕前にチームへと加入したブロディ・コステッキの“いとこ”は、シーズン最高位8位とランキング22位の戦績を持って、わずか1年でチームを離脱することがアナウンスされた。


 年明け1月11日付のチームリリースでは「ティックフォード・レーシングとドライバーのジェイク・コステッキは、相互の合意により袂を分かつことを決定し、2023年のチャンピオンシップ・シーズンでパートナーシップを継続しない」と記された。


「ジェイクの今後の活躍を祈っている。さらにチームは、2023年のドライバーラインアップについて、今後さらにコメントを発表する予定だ」


 その発表からわずか2日後となる13日に、宣言どおりチームは新たなドライバー契約を公表。昨季スーパー2でタイトルを獲得したフレイザーの加入が確定した。


「それはかなり特別な感覚だ」と、まずはトップカテゴリー昇格の喜びを語ったフレイザー。


「スーパー2シーズンの終わりに、2023年に向けどこに向かっているのかわからない状態だったから、ティム(・エドワーズ代表)とみんなから電話を受けた瞬間は、とてもエキサイティングだったよ!」


 長きに渡りホールデンの、そして今季2023年からはGMシボレー陣営のファクトリーチームとなるトリプルエイト・レース・エンジニアリングから、聖典『バサースト1000』のワイルドカード枠でデビューを果たしたフレイザーは、昨季のシリーズ11戦で4勝を挙げる印象的な活躍を演じ、自身初のスーパー2チャンピオンに輝いた。


 そんな22歳のフレイザーは、現地オーストラリアにてワークウェア&アンダーウェア・ブランドを展開する『トレイディー』の支援を受け、そのままコステッキの後任として空いたマスタングのシートに座る予定だ。


「こうしてスーパー2からメインゲームに移行することは、とくに財政的な観点からは非常に難しいステップになる。そのため、ティムとティックフォード・レーシングのチームが、僕にこのドライブの機会を提供してくれることは本当に特別だ。これは、スーパー2が若いドライバーをメインゲームに向けて準備させるための優れたプラットフォームであることを示しており、この機会を本当に楽しみにしている」と、新規定移行年度のステップアップを果たすフレイザー。

2022年加入のジェイク・コステッキがドライブした“Gen2”仕様『フォード・マスタング・スーパーカー』
ジェイク・コステッキだが、シーズン最高位8位とランキング22位の戦績を持って、わずか1年でチームを離脱することがアナウンスされた


■ティックフォード代表も「すべての資質を備えている」とフレイザーを称賛


 本人も新型Gen3車両の最初のシーズンは、自身が“ルーキー・キャンペーン”に乗り出すのに「最適な時期」であることを認めている。


「ティックフォードが、このゲームの“メインチーム”をどのように扱うかを見るのが楽しみだし、できるだけ多くのことを学びたいと思っている」と続けたフレイザー。


「今年はGen3が登場するし、こうしてメインゲームに飛び込むのに最適な時期だと思う。それは誰にとっても公平な競争の場だ。僕らは4台のクルマを走らせるチームであり、ティックフォードは新型車両開発において多くの経験を持っている」


「もちろん、トーマス(・ランドル)と僕もルーキーテストの日を過ごす予定なので、かなりのシートタイムがあり、うまくいけばそれらすべてをまとめて、本当に力強い年にすることができるだろうね」


 そのフレイザー起用を決めたティックフォード・レーシングのティム・エドワーズ代表は、昇格初年度の新王者が、今後1年間のシーズンで何を成し遂げられるかを「楽しみにしている」と期待を寄せた。


「物事がどのように機能するかを見るのは、いつだって面白い」と続けるエドワーズ代表。「我々はスーパー2でデクランを倒そうとアデレードに行ったが、その数週間後、2023年のメインゲームに向け今度は彼が我々に合流するべく準備しているんだ」


「このスポーツはときどき奇妙なカタチで機能するが、デクランは若いドライバーに求められるすべての資質を備えている。彼と一緒に仕事ができることに興奮しており、彼がチームのために素晴らしい仕事をしてくれることも確信している」


「我々は彼を乗船させることに非常に熱心であり、数週間のうちに彼がトレイディー・フォード・マスタングのステアリングを握ることを楽しみにしている」


 一方、そのコステッキ・ファミリーで、もうひとりのレギュラーとして参戦するブロディ所属のエレバス・モータースポーツは、初代TCRオーストラリア・シリーズ王者でもあるウィル・ブラウンとともに、今季より投入される『シボレー・カマロZL1スーパーカー』の2台に対し、コカ・コーラと複数年の命名権契約を結んだことを発表。


 新たなネーミングライツにより、少なくとも今後2年間は“コカ・コーラ・レーシング・バイ・エレバス”のエントリー名で参戦することが決まっている。

「チームが、僕にこのドライブの機会を提供してくれることは本当に特別」とスーパー2王者のデクラン・フレイザー
エレバス・モータースポーツは、新たなネーミングライツにより“コカ・コーラ・レーシング・バイ・エレバス”のエントリー名で参戦する

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