森保監督、インドネシア戦に意気込み…GK鈴木彩艶への差別発言には怒りを露わに

2024年1月23日(火)19時45分 サッカーキング

インドネシア戦に向けて意気込んだ森保監督 [写真]=Getty Images

写真を拡大

 AFCアジアカップカタール2023・グループD第3節のインドネシア代表戦を24日に控えた日本代表。森保一監督が前日会見にて、同試合に向けて意気込みを語った。

 記者会見に臨んだ森保監督はインドネシア戦について「イラク戦でチームとしては痛い敗戦を喫したが、インドネシア戦に向け、第1戦、第2戦の成果と課題、そしてさらにチーム力を高めるためのトレーニングを明日の試合に向けてできたので、選手たちには思い切って自分の良さを出すプレー、チームとして一丸となって戦えるプレーを出してもらえたらなと思います」と意気込みを語った。

 続けて、同試合の選手起用について尋ねられると、「明日の試合は直近の試合からいくつかのポジションを代えながら、試合に向けて準備しています。練習を終え、メディカルからの報告をもらい、明日の先発を決めたい。ターンオーバーをするかはわからないが、26人の日本のために戦える戦力が整っているので、起用を考えていきたいです」と語るにとどめた。

 また、記者会見の中で、ボトムアップ型のチーム作りを行っている現在の日本代表は前後半で変化をつけにくいのではないかと指摘されると、森保監督は「チームの責任者としていろいろなタイプがあるが、どちらかというと私はトップダウン型ではなく、ボトムアップ型ではあるかなと。みんなで目標、勝利に向かっていくことのできる環境を作りたい。試合においても、試合に向かっていく過程においても、コーチにいろいろ任せているし、選手にも意見を聞きながら、そこでチームとして一番力を発揮できる最適な答えを考えてチームに落とし込むことをやっている中、何かの決定は私がやっていますし、前後半、いろいろな声を聴くから難しいということはないです」と否定した。

 さらに「いろいろと話を聞きながら、考えながらも勝利、チーム、選手が思い切ってプレーできるように、決定事項は私が決め、チームとして一つの方向性を決めている。なんでも自由にやっているわけではありません。ただ勇気をもってチームのために考えてくれることが非常にチームにとって大切だとは伝えています」と続け、チーム作りに関して自身の見解を明かした。

 また、GK鈴木彩艶がイラク戦後に差別発言を受けたことについても言及し「まずあってはいけないことだと思う。人権を侵害することはあってはいけないこと。世界の多種多様な文化、人種、価値観等々をお互いが相手のこと、みんなのことを尊重して共存・共栄していくことが大切だと思う。フットボールの中で、フットボールという一つの競技で国と国、人と人がつながる、フットボールという共通言語でいろいろな価値観を認め、みんながつながれるということを活動、試合を通じていろいろな方々に伝えていきたい」と人種差別に対しては絶対に許さない姿勢を見せつつ、「そして、我々の、日本の大切な選手である鈴木彩艶に人種差別的な言葉を向けた人には断固として抗議する。彩艶についてはストレスや傷ついている部分があれば、チームで全力でサポートし、穏やかに生活し、サッカーに集中できる環境を作ってあげたい」とチームとして全力で支えていくことを約束した。

サッカーキング

「監督」をもっと詳しく

「監督」のニュース

「監督」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ