久保不在のソシエダ、セルタを破り国王杯準決勝へ…新加入のベッカーはデビュー戦で早速ゴール

2024年1月24日(水)15時40分 サッカーキング

先制点を決めたオヤルサバル [写真]=Getty Images

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 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の準々決勝が23日に行われ、セルタとレアル・ソシエダが対戦した。

 現在セルタはラ・リーガで16位と残留争いに身を置いているものの、コパ・デル・レイではベスト8へ進出。1回戦でトゥレガノ(カスティーリャ・イ・レオン州の地域1部リーグ/スペイン全体の6部相当)を4−0で破ると、2回戦でセスタオ・リーベル・クルブ(3部)を2−1で、アモレビエタ(2部)を4−2で撃破。ラウンド16ではバレンシア(1部)との激闘を3−1で制し、準々決勝まで辿り着いた。

 一方、ラ・リーガ6位のレアル・ソシエダはメンバーを大幅に入れ替えた1回戦で、ブニョール(バレンシア州の地域1部リーグ/スペイン全体の6部相当)相手にまさかの苦戦を強いられながら、1−0と白星を飾った。2回戦ではCEアンドラッツ(4部)を1−0で撃破し、3回戦ではマラガ(3部)を相手に敵地で苦しい戦いを繰り広げたが、後半立ち上がりのオウンゴールで1−0と辛くも勝ち切った。ラウンド16ではオサスナ(1部)を2−0で破り、ベスト8入りを果たしている。

 両者は20日に行われたラ・リーガ第21節でも顔を合わせており、当時は序盤にブライス・メンデスが挙げた先制点を守り切ったレアル・ソシエダが1−0でアウェイゲームを制していた。中2日で迎える“再戦”に向けて、セルタはウナイ・ヌニェス、ヨルゲン・ストランド・ラーセン、イアゴ・アスパスらの主力をベンチスタートとした。一方、レアル・ソシエダはロビン・ル・ノルマン、マルティン・スビメンディ、ミケル・オヤルサバルといった主力がスターティングメンバーに名を連ね、18日に完全移籍加入が発表されたシェラルド・ベッカーも先発で新天地でのデビューを飾っている。なお、久保建英はAFCアジアカップカタール2023を戦う日本代表に合流しているため、メンバー外となった。

 試合は立ち上がりの2分、レアル・ソシエダがチャンスを構築。敵陣左サイドでのロングスローからボックス内で混戦が生まれると、短くなったクリアボールにミケル・メリーノが反応。ペナルティエリア左からダイレクトで中央へ折り返すと、待っていたオヤルサバルがヘディングシュートでゴールネットを揺らす。レアル・ソシエダが先手を取った。

 その後はレアル・ソシエダがチャンスの数を増やしたものの、これ以上のゴールは生まれずにハーフタイムに突入。後半に入ると66分、自陣中央でボールを奪ったところから、オヤルサバルを経由してボールを受けたB・メンデスが、ダイレクトで背後のスペースへスルーパスを流し入れる。スピードアップして抜け出したベッカーは、ペナルティエリア手前の位置でGKイバン・ビジャールの位置を確認し、ダイレクトで右足シュート。ニアサイドを狙ったグラウンダーの一撃をゴールへ流し込んだ。ベッカーが新天地でのデビュー戦で早速結果を残し、レアル・ソシエダがリードを広げた。

 2点ビハインドとなったセルタはここから猛攻を開始するも、レアル・ソシエダ守備陣のペナルティエリア内での体を張った守備に阻まれ、決定的な形でフィニッシュまで持ち込むシーンをなかなか作り出せない。後半アディショナルタイムにはボックス内でセカンドボールを拾ったルカ・デ・ラ・トレが左足でシュートを沈めたものの、反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎えた。

 リードを守り切ったレアル・ソシエダは、33シーズンぶり通算3度目の優勝を果たした2019−20シーズン以来、4年ぶりの準決勝進出を成し遂げた。一方、セルタは2016−17シーズン以来、7シーズンぶりのベスト4入りとはならず。ベスト8で今季のコパ・デル・レイの戦いに幕を下ろした。

 コパ・デル・レイは準決勝のみホーム&アウェイ方式での開催となる。ファーストレグは2月7日、セカンドレグは同28日に行われる予定だ。

【スコア】
セルタ 1−2 レアル・ソシエダ

【得点者】
0−1 2分 ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)
0−2 66分 シェラルド・ベッカー(レアル・ソシエダ)
1−2 90+2分 ルカ・デ・ラ・トレ(セルタ)


【ハイライト動画】ソシエダがセルタに“2連勝”

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