横審、豊昇龍を横綱に推挙 山内昌之委員長「ドラマ性、ふさわしい」 紺野美沙子委員「令和のかっこいい横綱に」
2025年1月27日(月)20時57分 スポーツ報知
第74代横綱への推挙された豊昇龍(カメラ・岡野 将大)
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が27日、東京・墨田区の両国国技館で開かれ、大相撲初場所で2度目の優勝を遂げた大関・豊昇龍(立浪)の第74代横綱への推挙を決定した。委員9人全員が出席し、満場一致だった。
横審の山内昌之委員長(東大名誉教授)は会合後に会見。先場所は13勝で優勝次点。今場所は12勝3敗も「(優勝決定)ともえ戦を通して17回戦った。試練に勝った上での優勝であったということが高く評価された」と説明。平幕に3敗を喫して昇進が絶望的な状況から勝ち続け、劇的な逆転優勝となった点も「天の配剤。そういうドラマ性というものは、角界を担っていく横綱にふさわしいものだと私は判断した」と語った。
出席した委員からも期待の声が相次いだ。作曲家の都倉俊一委員は「千秋楽の圧倒的な強さを見て十分に資格があると。最後にぎりぎりで横綱になって引退というわけではなく、伸びしろがあるということを感じる。精神的に安定した横綱になってほしい」。俳優の紺野美沙子委員は「地位は人を作る。朝青龍のような圧倒的な力を、千代の富士のようなスピード相撲。歴代の横綱のいいところをとった『令和のかっこいい横綱』になってほしい」と願った。