年間5倍、メジャーは9倍! 日米の賞金を比較してみた【米女子ツアー基礎知識】
2025年1月30日(木)18時22分 ALBA Net
ジーノ・ティティクル(左)と竹田麗央。日米マネークイーンの金額差は?(撮影:福田文平、南しずか)
米国女子ツアー(LPGA)の開幕戦が現地時間30日からスタートする。2025年の賞金総額は過去最高の1億3100万ドル超。日本円にして204億円を超える巨額をかけて争われる。昨季の賞金ランキングを振り返りながら、トップ層がどれほど“荒稼ぎ”したのか、日本ツアーと比較しつつ整理してみよう。
昨季の米ツアー賞金女王は、最終戦を制し400万ドル(約6億1800万円)を獲得したアタヤ・ティティクル(タイ)。年間賞金総額は605万9309ドル(約9億3600万円)に達し、2007年のロレーナ・オチョア(メキシコ)を抜いてツアー史上歴代1位となった。
一方、日本ツアーの今季賞金総額は44億3500万円と発表されており、米ツアーはその約5倍。2021年以降、米ツアーの賞金額は大幅に増加しており、円安ドル高の影響も大きい。
昨季の日本ツアー賞金ランキング1位は、シーズン8勝を挙げた竹田麗央。ツアー史上最高の2億6573万16円を獲得したが、ティティクルとは3倍以上の差がついた。ちなみに、ティティクルの昨季勝利数は2勝。年間獲得額の違いは、ツアー全体の賞金規模の差、そして最終戦の破格なビッグボーナスによるものだ。
さらに、メジャー大会の賞金規模も日本とは大きく異なる。日本メジャーで最も賞金総額が高い「ソニー 日本女子プロ」は2億円だが、海外メジャーではその9倍にあたる「全米女子オープン」の1200万ドル(約18億5400万円)。まさに桁違いだ。実際に、昨年の全米女子オープンで2位、「KPMG全米女子プロ」で7位に入った渋野日向子は、この2大会だけで156万3437ドル(約2億4100万円)を獲得。これは竹田が日本ツアー全体で稼いだ金額とほぼ同じだ。
昨季の全米女子オープンでは、笹生優花と渋野日向子がワンツーフィニッシュを決め、大きな注目を集めた。さらに、古江彩佳、竹田、小祝さくらもトップ10入り。「アムンディ・エビアン選手権」では古江がメジャー初制覇を達成するなど、日本勢は大舞台で目覚ましい活躍を見せている。
今季は史上最多となる日本勢13人が本格参戦。巨額の賞金と栄誉をかけて、世界最高峰のツアーで戦いに挑む。
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