マックス・フェルスタッペンが父親の助言に逆らった日「父は僕のその判断を喜んでくれた」

2018年1月30日(火)17時34分 AUTOSPORT web

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、父親のヨスが与えてくれた気づきや素晴らしい遺伝子によって彼をF1のスーパースターにまで高めてくれたことに生涯感謝するだろう。 


 F1で107戦走ったベテランドライバーであるヨス・フェルスタッペンは、熟練の職人としてF1におけるキャリアを終えたが、このスポーツに関して自分が知ることのすべてを息子に伝えることに労を惜しまなかった。


 息子の最も強力な支持者であるヨスは、グランプリの週末を通して帯同して彼に助言を与え続けている。


 マックスは「僕が今こうしてF1で走れていることについて、ここまで父の存在なしに成長してきたなどと言うつもりはないよ」と述べた。


「もちろん、僕は自分のことをもっとやるべきだ。父がいろいろとやってくれるのではなく、僕が自分自身を管理することを期待する人たちもいる。ただ、僕にとっては父のような人から助言を受けたり、後ろで支えてもらうことは大切だと思っているんだ」


 ふたりは、マックスがモータースポーツの世界で能力を形成し始めたときから、強い絆で結ばれてきた。


「もちろん、僕たちは意見がぶつかることもあったよ。だけど、結局のところ10回のうち9回は父の方が正しかった。だから、僕は父の意見を信頼している」


「僕たちは、ふたりとも自我が強い。でも、僕たちの血に流れているその自我こそが僕をF1にまで押し上げてくれたものなんだ。そういう力がなかったら、僕は今ごろまだゴーカートを走っていただろうね」


 マックスはヨスの意見を重んじてはいるものの、ときには自分の意見の方が良いと感じることもあるという。


「僕は父を信頼しているけど、だからといって自分自身で判断を下さないというわけではないよ。その良い例が、2017年のマレーシアGPだ」


「あのとき、マシンにはいくつか新パーツが導入されていた。ダニエル(・リカルド)のマシンではうまく機能していなかったが、僕は自分のマシンには有効だと確信していた。セットアップには難儀したけどね。だからそのまま使おうと決めたんだ」


「プラクティスセッションでは効果を出せなかった。それでも、予選では断固使うべきだと思った。そのときに父が来て、その新しいパーツを使うべきではないと言われたけれど、僕は自分の考えを曲げなかった」


「結局、そのパーツをうまく機能させることができて、僕は予選で3位に入ったんだ。あの時のマシンにしては素晴らしい結果だったよ」


「あとで僕は父のところへ行ってこう言ったんだ。『だから言っただろ』ってね。もちろん父は笑っていたよ。父は僕の判断を喜んでくれた」


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