WEC:オレカ、新型LMP1『レベリオンR13』の開発を発表。3月のジュネーブショーで公開予定

2018年2月6日(火)11時47分 AUTOSPORT web

 2月5日、オレカはWEC世界耐久選手権の2018/19年“スーパーシーズン”においてLMP1クラスに復帰することがアナウンスされているレベリオン・レーシングと提携し、同チームが使用する新型プロトタイプマシン『レベリオンR13』を開発中であると発表した。


 WEC、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの各ル・マン・シリーズにおいてLMP2カーのトップシェアを誇るフランスのマニュファクチャラー、オレカ。昨シーズン、LMP2クラスにおいて多くのチームが採用した『オレカ07』のパフォーマンスは、フル参戦した全チームがオレカ製シャシーを使用したWEC LMP2クラスのチャンピオン獲得をはじめ、ル・マン総合2位/LMP2クラス優勝、ELMSシリーズチャンピオンといった数々の栄冠によって証明されている。


 そんなオレカが2018年、一昨年までLMP1プライベーターチームとしてWECを戦い、2017年シーズンはLMP2へと参戦クラスを移してシリーズチャンピオンを獲得したレベリオン・レーシングとふたたびタッグを組んでWECの最高峰クラスに挑むこととなった。


 レベリオンとオレカは2014年にLMP1規定が変更されたことを機に提携関係を築き、オレカは同チーム向けのオリジナルマシン『レベリオンR-One』を開発。レベリオンは以後3シーズンにわたってこのマシンを用い、LMP1プライベータークラス3連覇を果たしている。

オレカが開発中の新型LMP1マシン『レベリオンR13』イメージ


 レベリオンR-Oneをベース開発され2015年にデビューしたLMP2マシン『オレカ05』、そこからさらにマイナーチェンジを施し、2017年の新LMP2規定に合致させた『オレカ07』の流れを汲むことになるレベリオンR13は、「デザイン開発の面で素晴らしい挑戦になるだろう」と語ったオレカのヒュー・ド・ショーナックCEO。


「我々はオレカ07を開発する際、先代のオレカ05に比べて一段上のレベルに移行させたいと考えていた」


「2017年の成功の数々はオレカにとって本当によいモチベーションを生み出し、それは今、我々が取り組んでいる、より競争の激しいメインカテゴリー(LMP1)のマシン開発の原動力となっている」


 ポルシェ・ワークスドライバーのアンドレ・ロッテラーやニール・ジャニらの起用を明らかにしているレベリオンは、この新型マシンにLMP2クラスのワンメイクエンジンを手掛けるギブソン・テクノロジーのLMP1用4.5L V8自然吸気エンジン『GL458』を搭載する。2014年以来4年ぶりに登場するレベリオンとオレカの新型LMP1マシン『レベリオンR13』は、3月のジュネーブショーで初披露され、4月7〜8日に行われるWEC“プロローグ”でトラックデビューを飾る予定だ。


 なお、オレカはTOYOTA GAZOO Racingのレースオペ—レーションを担っていることでも知られているが、今回の発表において、引き続きトヨタとの関係を継続することを明らかにしている。

2017年にデビューしたオレカ07は先代05からアップデートが可能だった点も評価され、WECではフル参戦する全チームが採用した。
オープンタイプのオレカ03に代わって2015年にデビューしたオレカ05


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