ロッテの佐々木朗希がキャンプで順調に投げ込み 心配はWBCの後、NPB球へ感覚を戻す作業

2023年2月6日(月)17時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 ロッテの佐々木朗希投手(21)がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けて順調に調整中だ。沖縄県の石垣島でのキャンプ2日目にブルペン入りし、スライダー、フォークを交えて49球。4日の2度目のブルペンでは球数が63球に増えた。NPB公式球ではなく、大リーグと同じ仕様のWBC公式球で投げ込んでおり、スライダーについては新たな握りにもチャレンジしているという。

【動画】キャンプ4日目、ブルペンで力強い投球をみせる佐々木朗希の様子をお届け!

 報道によると、9日にシート打撃に登板予定。順調にいけば、15日に球団の2次キャンプ地でもある沖縄県糸満市の西崎球場で開催されるヤクルトとの練習試合で実戦初登板し、17日から宮崎市のサンマリンスタジアムで始まる侍ジャパンの強化合宿に合流する。

 侍ジャパンの投手コーチを兼務するロッテの吉井理人監督(57)も主に先発投手候補に「侍のキャンプに入る前に2、3イニングを投げられる準備をしてほしい」と要請しており、通常のレギュラーシーズンよりも2週間ほど早い調整となっているが、佐々木朗はオフに入ってから詳細な練習スケジュールを自発的に立てており、調整も計画通りに進んでいる。

 WBC球はNPB球と比べて革のなめしが違うことから滑りやすく、数グラムほど重いといわれ、微妙な違いが変化球の曲がりや制球に影響を及ぼすとされる。

 球団サイドが最も気にしているのはWBCが終わってから。WBCで順調に勝ち進めば、3月21日の決勝(米フロリダ州・ローンデポパーク)まで侍ジャパンのメンバーとして拘束される。2023年のNPBのレギュラーシーズンが開幕するのは3月31日。1週間近くでNPB球で投げる調整をしなければならず、すぐに感覚を取り戻すことができるか懸念されているのだ。

 球界関係者も「NPB球には長くなじんでいるので、WBC球に慣れるよりも早く感覚が戻るとみられるが、中には元に戻すのに時間がかかる投手もいる。各球団とも復帰プログラムを用意しているようだが、本来は調整段階の時期に国際大会で投げる必要があり、肩への負担なども考慮して見極めなければならない」と指摘している。

 佐々木朗は昨年7月にも右手中指のまめをつぶし、1ヶ月近く戦列を離脱。4月に完全試合を達成しながら、年間9勝に留まり、規定投球回数にも届かなかった。WBCでは吉井監督が投手コーチとして現場でのお目付け役となっており、無理な登板はさせないようだが、ロッテ側にとっては心配の種は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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