謎のまま“迷宮”入りで波紋広まる…イチローの殿堂入り投票に米記者が疑問「なぜ消えたのか?という疑問は付きまとう」

2025年2月6日(木)11時0分 ココカラネクスト

米殿堂入りを果たしたイチロー氏。彼に集まった票の行方が物議を醸し続けている。(C)Getty Images

 球界に大きな謎を残した1票の行方は、いまだ波紋を呼んでいる。

 話題沸騰となったのは、現地時間1月21日に発表されたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)の米野球殿堂入りの快挙だ。現役時代にマリナーズを筆頭にヤンキース、マーリンズで活躍し、MLB通算3089安打を放ったレジェンドは、有資格1年目で堂々の選出。全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者の投票で394票中393票という圧倒的な支持を集める偉業をやってのけた。

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 ただ、事前段階で「満票選出は間違いない」と見込まれていたイチロー氏だけに、わずか1票差での野手史上初の快挙未達成は物議を醸した。

 発表からおよそ2週間となる現地時間2月4日、BBWAAは2025年の殿堂投票数394票のうち321票(81%)を公開。そこでもイチロー氏に票を入れなかった記者が誰なのかに注目が集まったが、結局不明のまま。73名の非公表者の中に答えは埋もれる形となった。

 この結果に不満の声はふたたび広まった。米『Yahoo! Sports』のジャック・ベアー記者は「イチローの殿堂入りを拒絶したBBWAAの唯一の投票者はいまだ逃亡中のままだ」と糾弾。さらに2020年に同じく1票差で満票選出を逃したデレク・ジーター氏のケースも投票者が現れないままであることを伝えた上で「これだけの怒りを集めたことはイチローに対する尊敬の証でもある。だが、シンプルに『なぜ1票は消えたのか?』という疑問は付きまとう」と指摘。そして、次の可能性を列挙した。

「これは理解しがたい難しい議論だが、通算で、打率.311、3089安打、オールスター10回、ゴールドグラブ賞10回、MVP、そして日本での輝かしいキャリアが、殿堂入りという地位に値しないと考える人が本当にいるのかもしれない」

「はたまた世界が燃え尽きるのが見たい人間がいたのかもしれない。本当にイチローが嫌いで、何かについて変なことを言いたがっている人がいるのかもしれない。これは憶測の域を出ないが、何日でも語れる」

 おそらく今後もイチロー氏にされなかった1票に対する波紋は続く。そうした中で、投票を行った記者たちは何を思うだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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