ゼロックス杯を制したのは神戸! PK戦の末に横浜FMを下し今季初タイトル

2020年2月8日(土)15時45分 サッカーキング

神戸が古橋のゴールなどで横浜FMに勝利した [写真]=J.LEAGUE

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 8日、FUJI XEROX SUPER CUP2020が開催され、横浜F・マリノスとヴィッセル神戸が対戦した。

 新シーズンの初戦として行われる同大会は、前シーズンのJリーグ王者と天皇杯王者が激突する一戦。1994年の第1回から数えて27回目となった今年は『埼玉スタジアム2002』で行われた。同会場での開催は、今年で3年連続となる。

 Jリーグ王者・横浜FMのスタメンには昨シーズンの得点王2人FW仲川輝人とFWマルコス・ジュニオールらが、そして天皇杯王者・神戸のスタメンにはMFアンドレス・イニエスタやDFトーマス・フェルマーレンらが名を連ねた。

 先制したのは神戸だった。27分、横浜FM陣内でボールを受けたMFイニエスタがペナルティエリア前までドリブルすると、DF2人に囲まれながらスルーパス。これに反応したFWドウグラスが豪快に左足を振り抜き、ネットを揺らした。今シーズン清水エスパルスから加入したドウグラスは、さっそく新天地での初ゴールを記録した。

 しかし、Jリーグ王者もすぐさま一点を返す。36分、神戸陣内で相手DFのクリアボールにいち早く反応したFW仲川がペナルティエリア中央に抜け出しシュート。飛び出してきたGK飯倉大樹に阻まれるものの、こぼれ球に反応したFWマルコス・ジュニオールがヘディングで無人のゴールに押し込んだ。なお、このシーンでFW仲川とGK飯倉は接触しており、今シーズンからJリーグでも導入されるビデオアシスタントレフェリー(VAR)でのチェックが入ったものの、得点は認められている。

 追いつかれた神戸だが、4分後にまたネットを揺らす。40分、プレスを仕掛けていたFW古橋亨梧が、敵陣中央でGKパク・イルギュとDFチアゴ・マルティンスのパス交換からボールを奪取。左足で無人のゴールに流し込み、勝ち越しに成功した。前半は神戸が1点リードで折り返す。

 迎えた後半、横浜FMが再び同点に追いつく。54分、後半開始から途中出場のFW遠藤渓太からのスローインをペナルティエリア左で受けたFWエリキが中央へ折り返す。これに反応したMF扇原貴宏が左足でダイレクトシュートを放つと、柔らかい弾道でGK飯倉の頭上を越えネットを揺らした。

 それでも69分、またしても神戸がリードを奪う。敵陣ペナルティエリア右に抜け出したMFイニエスタが、ファーサイドを狙いグラウンダーのクロス。これは相手DFにカットされるが、こぼれ球に反応したMF山口蛍がペナルティエリア中央から右足を振り抜きゴールを奪った。

 しかし、Jリーグ王者もまだまだ引けを取らない。73分、FW仲川が敵陣ペナルティエリア左にロングボールを送る。これをFW遠藤が見事なトラップで収め右足で中央へ折り返すと、FWエリキがゴールへ押し込んだ。試合は3−3となる。

 その後は一進一退の攻防を見せるも、両チームとも決定機を活かせず90分が終了。試合は9大会ぶり9度目のPK戦へともつれ込まれた。

 横浜FMの先攻で行われたPK戦は、両チームそれぞれ2人目まで成功。しかし3人目から6人目にかけて、FWエジガル・ジュニオ、FW小川慶治朗、MF水沼宏太、DF西大伍、DF松原健、DF大崎玲央、MF和田拓也、DFフェルマーレンが8人連続で失敗する展開に。そして2−2で迎えた7人目、FW遠藤のシュートがポストに嫌われると、MF山口がボールをゴール右へ沈め神戸のタイトル獲得が決まった。

 両チーム合わせて6ゴールが生まれたこの試合は、大会史上最多得点の試合となった。

【スコア】
横浜F・マリノス 3−3 ヴィッセル神戸
(PK戦:2−3)

【得点者】
27分 0−1 ドウグラス(ヴィッセル神戸)
36分 1−1 マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス)
40分 1−2 古橋亨梧(ヴィッセル神戸)
54分 2−2 扇原貴宏(横浜F・マリノス)
69分 2−3 山口蛍(ヴィッセル神戸)
73分 3−3 エリキ(横浜F・マリノス)

サッカーキング

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