昨年男子王者コンサドーレは準決勝で敗退 スキップ・阿部晋也「細かいところで残したチャンスをしっかり拾われた」
2025年2月9日(日)7時9分 スポーツ報知
準決勝で敗れ、肩を落とすコンサドーレの選手たち
◆カーリング日本選手権 第7日(8日、神奈川・横浜BUNTAI)
昨年男子王者・コンサドーレの連覇ならず。男子の準決勝でコンサドーレはロコ・ソラーレとの道勢対決を4—5で惜敗した。4—4で迎えた第10エンド(E)、後攻で決勝点を狙ったフォース清水徹郎(36)のラストストーンが計測の結果、相手のスチールと判定された。優勝すれば26年ミラノ・コルティナ五輪代表候補の条件を満たすはずだったが、9月開催予定の五輪代表候補決定戦に挑むことになった。
第10E、コンサドーレの清水が放った最後のストーンは、ロコ・ソラーレのNO1ストーンのわずか外側に抜けた。ミリ単位での紙一重の惜敗。セカンドの佐藤剣仁(24)は感涙を流す相手を横目に静かに涙を流した。清水は「悪くはなかったけど自分たちの思い通りには行かなかった。(アイスの)読みが甘かったですかね」と淡々と振り返った。
第4Eに1点先制したが、4つのエンドがブランクエンド(0—0)となる展開。両チームともにスキを見せぬ中で、ショットやドローの正確さでは勝っていたが、最後の最後に詰め切れなかった。相手選手たちを常呂ジュニア時代から知る清水は「頑張って強いチームになっていった」と相手の成長を認めた。精神的支柱のスキップ・阿部晋也(45)は「細かいところで残したチャンスをしっかり拾われた。前田(拓海)君を褒めるべきだけど、もうちょっと精度高くいかなくてはいけなかった」と振り返った。
五輪代表候補への望みが絶たれたわけではなく、優勝チームとの代表決定戦に臨むことになる。阿部は「大きなハードルを超えて進んでいくのも悪くないかな。ポジティブにとらえて」と気持ちを切り替えた。
(甲斐 毅彦)