巨人・井上 前から後ろからチューブトレ「下半身で粘れるように」内海流直伝でチーム引っ張る

2025年2月9日(日)5時30分 スポーツニッポン

 手にタオルを持ってブルペンに現れた巨人・井上がマウンドに立つ。その左足には、ピンク色のチューブが巻き付けられた。投球動作に入り軸足一本で立つと、内海投手コーチがチューブを強く引っ張る。前から、後ろから、何度も。これは「強い軸足」をつくるための養成ドリルだった。

 井上は「下半身で粘れるようにするため」と説明し、内海コーチは「今年はキャンプが始まってから(投球が)ハマっていない感じがあったので初心に戻ってやってみよう」と導入経緯を明かす。後ろからチューブを引っ張られると、体が倒れそうになる。軸足にタメをつくることで耐え、腕を振る動作に入る。この「後ろから」の目的を同コーチは「負けないように出ていく」と表現。一方で「前から」の目的を「我慢しながら出ていく」とした。チューブを使用して前後から圧力をかけ、軸足で我慢しながら投げる意識づけをした。

 この「チューブトレ」は、同じ左腕の内海コーチが19年からの現役最後の4年間在籍した西武で学んだ。背番号97から左のエースナンバー「21」への変更を熱望し、阿部監督からは2桁勝利を条件に課されている井上にとって、1年間戦える強い下半身づくりは今キャンプの必須課題。「投球に生かされている」と早くも効果を実感する。

 昨年は自己最多8勝を挙げ、11月の国際大会「プレミア12」にも出場した。開幕ローテーション入りが確実視される左腕は「継続することが一番」と見据える。何にも引っ張られず、何にも流されず、強い下半身をつくる。(神田 佑)

スポーツニッポン

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