阿部巨人 V奪回にまた一歩近づくか 注目集めるスーパールーキー「左殺し」の存在

2024年2月10日(土)12時26分 ココカラネクスト

又木は即戦力ルーキーとして期待を高める(C)産経新聞社

 4季ぶりのV奪回を目指す巨人でチーム課題とされているのは救援陣の底上げにもある。

 昨年もリーグワーストとなる3・81を記録。昨季は守護神の大勢が右上肢のコンディション不良で6月下旬に離脱。左腕、中川皓太が抑えに回るなどスクランブル態勢を強いられたことも響いた。

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 近年の課題となっている「勝利の方程式」構築のためにチームも積極的に動いた。オフにはアダム・ウォーカーとの交換トレードでソフトバンクから高橋礼と泉圭輔を獲得。さらにオリックスからも近藤大亮を金銭トレードで獲得。現役ドラフトで阪神のセットアッパー馬場皐輔も獲得するとさらに補強の手を緩めず、阪神からは守護神経験も持つカイル・ケラーを手に入れた。

 このように救援陣の充実が図られる中、すでに今春のキャンプでは「掘り出し物」の存在もささやかれている。ドラフト5位入団左腕の又木鉄平(日本生命・24)だ。

 2月7日に行われたシート打撃に登板すると、主砲の岡本和真をチェンジアップで遊飛に打ち取るなど、打者6人を相手に無安打4奪三振とパーフェクト投球を見せたのだ。

 力感ないフォームからしなやかに腕を振ることで、手元でぐんと伸びる直球やスライダー、カットボールを駆使し、打者を封じ込めた。社会人出身と落ち着いたマウンドさばきも見どころとなった。

 今季の新入団支配下5選手はいずれも「即戦力」の呼び声高いが、また一人存在感を示す有力な投手が現れた形だ。

 チームにとっても待望の新戦力となる。チームで左のリリーバーといえば、昨季も55試合に登板、タフネス左腕として知られる高梨雄平が控える。一方3年連続50試合以上に登板していることで、勤続疲労も心配される。

 特に昨年6勝18敗(1分け)と惨敗した阪神には、近本光司、中野拓夢、佐藤輝明、木浪聖也と力のある左打者がそろっていることで「左殺し」としての役割も期待されそうだ。

 今後、キャンプ、オープン戦を通じてのアピール、また阿部監督の起用法含め、注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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