木村彩子親娘に子育て術を聞いた「娘や息子をマセラティが買える大人に育てる方法」

2024年2月15日(木)15時10分 ALBA Net

2016年にツアーデビューを果たし、22年から3年連続シード権獲得している木村彩子。右(写真・本人提供)は幼少期にキックボードで遊ぶ本人(撮影:米山聡明)

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会社員の父と専業主婦の母、いたって普通の家庭に育ち、女子ツアーのトップ選手にまで成長した木村彩子。2016年にツアーデビューを果たし、22年のアース・モンダミンカップで初優勝。プロになってからこれまでに稼いだ賞金は、2億2,190万4,197円。21年には『マセラティ レヴァンテ トロフォ』を約2,300万円で購入している。


トッププロ木村彩子は、どういう風に成長してきたのだろう? 家族の証言で振り返ってみると、父、母、娘の3人家族は、それぞれの個性がバランス良くかみ合った〝三角関係〞で上手く回っているという。
 
父親の東吾さんは「努力をすれば必ず結果は出る」という、ちょっと昭和な熱血タイプ。「もう練習は終わったのか?」「いい練習器具を見つけた」など、ジュニア時代のわが子が少しでも上達するよう、さまざまな意見や情報を持ちかけた。
 
対して、どこか無欲でクールな母親の美保さんは、引き気味のポジション。娘がジュニア大会で初優勝をしても「あー、優勝したんだ」とリアクションが薄い。でも、当の彩子は「その熱さと薄さのバランスがちょうどいいんです」と話す。
 
主役の彩子は、マイペースな一人娘。もともと要領がいいタイプ(本人談)で「練習は量より質」がモットー。「あの頃、家ではお父さんより〝亭主関白〞なところがありましたが、朝から晩までゴルフを頑張ってるからしょうがない、と思っていました」(母・美保さん)
 
そんな彩子は、小さい頃から体を動かして遊ぶのが大好きな元気娘。「小さいときは仮面ライダーとかウルトラマンが大好きで(笑)、男の子っぽい遊びをよくしてました」と、父・東吾さんは振り返る。
 
母・美保さんも「仮面ライダーの変身ベルトを欲しがるので、女の子なんだからと言って止めたり、ウルトラマンのパジャマを着て外に行きたいって言い出して、それはゼッタイにダメって(苦笑)。小学校に上がって、Gパンははかせずにワンピースを着せましたが、それも泥んこに……」と、彩子のわんぱくぶりを話す。
 
体を動かすことが大好きでヤンチャだったからこそ、のちにゴルフというスポーツに大きなエネルギーを向けられたのだ。
 
9歳でゴルフを始め、中学に進学しても全国大会には行けなかった。だが、彩子が高校へ入学してすぐに「千葉県ジュニア」(高校女子の部)で初優勝。そこから国体に出場したり、全国大会へ行くようになり「日本ジュニア」「日本女子アマ」などのトップ競技に出て、さらに腕を上げた。
 
「彩子が高校へ進学するとき、『女子高に入れたい』という私の意見が通りゴルフ部がある高校(聖徳大学附属女子高)へ入学することになりました」と、母・美保さん。
 
ゴルフの強豪校への進学より、女子校一択で進学先を願った美保さん。彩子の将来を母なりに考えた、ゴルフから一歩引いた意見が、ここでも彩子の成長をうながした。
 
情熱派の父と冷静な母のおかげで、彩子は常に前を向いている。普通の日本の家庭に育ち、トッププロに上り詰めたのは、ゴルフに無欲な母の存在が追い込まれたときに大きな救いになっていたのではないだろうか。

一見するとゴルフに無関心な母の存在は、迷う子どもに自分自身を見つめ直させるのだ。この自分自身を知るという重要な作業は、大きな目標に向かって成長していく子どもの背中を押すことになるのだろう。
 
◇ ◇ ◇
 
●同伴者と6時間近く一緒に過ごすゴルフでは、空気を読まないといけないシーンが多数存在する。アナタに非がなくても相手の地雷を踏んでしまう可能性も……。関連記事【ラフに飛んだボールを探し続ける同伴者…切り上げさせる上手い方法は?「こんなとき、どうする」】クイズに挑戦!


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