「もはやお金の問題ではない。すべては…」 エンバペ、レアル・マドリード加入のシナリオ

2024年2月16日(金)19時50分 サッカーキング

レアル・マドリード移籍が現実味を帯びてきたエンバペ [写真]=Getty Images

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 レアル・マドリードに、パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するFWキリアン・エンバペが加入するシナリオを、スペイン紙『マルカ』が示した。

 フロレンティーノ・ペレス会長の大計がついに実現へと動き出した。フリートランスファーでの獲得が目前に迫ったところからの、青天の霹靂となった「2年+1年延長オプション」のPSG残留劇。あれから2年、当時延長した契約が今夏に満了を迎えるなかで15日、エンバペがナセル・アル・ケライフィ会長らに対して、クラブ退団の意志を伝えたという。今後は退団条件の交渉に移行する予定だが、数カ月以内に成立する見込みとのこと。さすれば、PSG側の扉が開く。もはやお金の問題ではなくなった。

 レアル・マドリード側の扉を開くことができる“カギ”は、エンバペ側が要求を呑むことだけのようだ。すでに報じられているように、レアル・マドリード側は2年前に用意したオファーから大幅に減額したオファーを提示したのに対して、エンバペの側近が難色を示したとされている。ただ『マルカ』によると、バルデベバスのオフィスは断固として金額の吊り上げを行わない方針でまとまっている模様。これはペレス会長から、現場のトップであるカルロ・アンチェロッティ監督に至るまでの総意で、クラブを危険にさらしかねる契約、つまりエンバペとPSGが結んでいた年俸総額1億ユーロ(約162億円)などという破格の条件は、誰もが認めなかったと併せて伝えている。

 それでも『マルカ』は、エンバペ側に提示したオファーが3000万ユーロ(約49億円)に近い年俸と契約ボーナスを含んだものと指摘。レアル・マドリードで最も受け取っているMFトニ・クロースの年俸2400万ユーロ(約39億円)を大きく上回ることになる。もちろん、PSGが用意した年俸7500万ユーロ(約121億円)の新契約とは雲泥の差だったが。

 もし仮にそれを望んだのならば、エンバペはアル・ケライフィ会長に別れを告げる必要がなかったはずだ。そして、レアル・マドリードはそのことをよく理解している。もはやお金の問題ではなくなった。すべては、いつか“白い巨人”の一員になりたいと願った夢を実現させるだけだということを。

サッカーキング

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