大谷翔平の投手復帰は予定の5月から前倒しも 初ブルペン151キロの順調すぎる仕上がりに感じた強い気迫…担当記者が見た

2025年2月17日(月)1時5分 スポーツ報知

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、アリゾナ州グレンデールで行われているキャンプで、昨年11月の左肩手術後初めてブルペンで投球練習を行った。最速は94マイル(約151キロ)をマーク。力強いボールにこめられた意味を安藤宏太記者が「見た」。また、巨人からFAでオリオールズに移籍した菅野智之投手が15日(日本時間同日深夜)、フロリダ州サラソタで、キャンプイン。円陣で「優勝しましょう!」とあいさつし、仲間の心をつかんだ。

 予想以上に力がこもった。大谷が投じた14球は順調すぎる出来だったように見える。

 もともと、ブルペンでは全力に近いかたちで投げることは少ない。マウンドで打者を前にして初めて力が入るタイプで、ブルペンではフォームの確認や、球の変化量、回転数などを重点的にチェック。今はリハビリ段階とあって球速も確認ポイントの一つであることは間違いないが、昨年8、9月に計8度ブルペン入りした際の最速93マイル(約150キロ)を早くも上回ってきた。

 一日も早くマウンドに立ちたいという思いが、ボールにこもっていたはずだ。ロバーツ監督は、5月ごろ投手に復帰させる計画を練っているが、大谷は昨年12月の段階で「開幕というのが選手としては一番早いところではあるので、そこに焦点を当てないとと思っている」と、あくまで開幕を見据える考えを示していた。3日前の12日に取材に応じた際は「復帰は開幕からちょっとたってからだと思う」と慎重な姿勢を見せはしたが、「5月までゆっくり調整」という考えは、少なくとも大谷の頭の中にはないはずだ。

 エンゼルス時代はエースとして立場が確立されていたが、今季のド軍の先発には山本、佐々木、グラスノー、スネル、カーショー、メイ、ゴンソリン、ミラーら実力者がズラリ。競い合える新たな環境で刺激も受けているはずだ。“飛ばしすぎ”となることは心配でならないが、ド軍のユニホームを着て上がる初のマウンドへ、強い気迫を感じた14球だった。

スポーツ報知

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