独3部における観客のアクションが話題に…一丸となってレイシストを追い出す
2020年2月19日(水)9時17分 サッカーキング
同試合では、メインスタンドにいたプロイセンのサポーターの1人が、ヴュルツブルガーのガーナ系ドイツ人DFリロイ・クワドォーに対して、黒人差別に用いられる「モンキーチャント」で攻撃。同選手からのクレームを受けて、主審が試合を一時中断した。
すると、その他のプロイセンサポーターからの通報によって、警備員が人種差別行為を働いた人物をその場で特定し、スタジアムから追い出すことに成功した。さらに、観客は「ナチスは出て行け」のチャントを歌い、別のプロイセンのサポーターの1人は、ピッチまで出てクワドォーのことを慰めた。
クワドォーは試合後、公式声明を通じて次のようにコメント。ファンの行動に感謝し、人種差別の撲滅を訴えた。
「親愛なるサッカーファンへ。残念ながら、プロイセンとのアウェイ戦中に不幸な出来事がありました。僕は1人の観客から人種的に侮辱されました。僕の肌の色は違うけど、僕は、僕と家族に多くを与え、様々なことを可能にしてくれるこの素晴らしい国で生まれました。僕はドイツ国民の一人です」
「誰もが『人種差別は僕たちの世界にふさわしくない』と知っている必要があり、昨日のような出来事は僕を悲しくさせ、怒りを覚えさせます。スタジアムにいたすべての人々、プロイセンの選手や責任者、特に僕のチームとキッカーズに感謝します。みなさんの反応は模範的だ。僕や他のすべての有色人種の選手にとって、そのことが何を意味するのか想像もつかないでしょう。僕たちはあなた方の行動のように戦い続けて、(差別の)芽を摘み取らなければならない!今回の出来事によって、人種差別がついに終わることを願っています」