バレーボール「黒鷲旗」現行体制での開催を終了 52年の伝統に区切り 「形式での大会継続は困難」
2025年2月20日(木)15時33分 スポーツニッポン
日本バレーボール協会は20日、「黒鷲旗全日本バレーボール選抜大会」について、5月に開催する第73回大会を一区切りとし、ゴールデンウィークに開催する現行の形式での開催を取り止めると発表した。
黒鷲旗大会は1952年に開始した大会。毎年5月に、トップチーム・クラブチーム・大学チーム・高校チームが集結し、将来の日本のバレーボール界を担う選手の育成に貢献してきた。だが、2024-25シーズンからSVリーグファイナルが5月開催となったことから、開催について議論がなされてきた。
この日、大会を主催するJVAと株式会社毎日新聞社は現行体制での開催終了を発表。「昨年7月から8月にかけて行われた第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)後、国際バレーボール連盟がバレーボール世界選手権大会、バレーボールネーションズリーグなどの国際大会の日程を決める中で、選手の疲労などを考慮して、選手が国内の大会に出場できる期間を厳格に定めました。このため、黒鷲旗大会が開催される時期に日本国内におけるトップカテゴリーチーム(SVリーグ)の出場が難しくなり、各カテゴリーのトップチームが競うという大会主旨を守っていこうと、開催時期や大会形式の変更など議論を重ねてまいりましたが、現行の形式での大会継続は困難であるとの判断にいたりました」と説明した。
26年以降については、「これまでの伝統を重んじ、JVAと毎日新聞社の両者で引き続き検討してまいります」と呼びかけた。