りくりゅうが体作りから見直し2大会ぶり優勝、今季自己ベスト…フィギュア四大陸選手権

2025年2月21日(金)22時37分 読売新聞

ペアで優勝した三浦璃来、木原龍一組のフリーの演技=ロイター

 【ソウル=岡田浩幸】フィギュアスケートの四大陸選手権は21日、ソウルでペアのフリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の三浦璃来りく木原龍一組(木下グループ)が今季自己ベストを更新する142・59点で1位となり、合計217・32点で2大会ぶりの優勝を飾った。長岡柚奈、森口澄士すみただ組(木下アカデミー)は合計7位だった。女子SPは千葉百音もね(木下アカデミー)が71・20点で2位につけた。樋口新葉わかば(ノエビア)が7位。

 20日の男子SPは、友野一希(第一住建グループ)が日本勢最高の3位につけた。男子フリーは22日に行われる。 

「自分たちは挑戦者」

 キレのある演技を見せた三浦、木原組が最後、審判席ではなく、コーチのメーガン氏らがいる反対側を向いてポーズを決めた。試合後は、「方向を間違えなければ完璧だった」と木原。三浦と一緒に大きく笑った。

 ジャンプで着氷が乱れるミスもあったが、高さのあるリフトやダイナミックなスピンで観客を魅了した。最後は力が入り、「いつも以上にターンで(体が)回って、どっちを向いているかわからなくなった」(木原)。昨季世界王者のカナダペアを上回っての優勝に言葉も弾んだ。

 首位に立ったSP後の記者会見では、同じ会場で行われた2020年大会に思いをはせた。当時はメーガン氏らの指導を受け始めたばかりで8位に終わり「記者会見に出るのは夢のまた夢だった」(木原)。5年がたち、グランプリ(GP)ファイナルや世界選手権を制した。それでも2人は「自分たちは挑戦者」といい、今季もカナダを拠点に体作りから見直してきた。

 昨季は木原が腰痛に苦しみ、「自信を失うシーズンだった」という。今季はオフから滑り込むことができ、「プログラムを作り上げている、という感覚がある」。さらに完成度を高め、3月の世界選手権の頂点を狙う。(岡田浩幸)

千葉百音「一つ前進」の2位…女子SP

 大会連覇がかかる千葉は、直前に滑った地元出身のキム・チェヨンが会心の演技を見せたこともあり、「過去一番、緊張した」。スピードを欠き、二つのジャンプが回転不足となった。それでも大崩れせず演技をまとめて、トップとは約3点差。「出来は不十分だったけど、一つ前進できた。次は自信を持って臨めるように、練習から感覚を研ぎ澄ましたい」と、フリーでの巻き返しを誓った。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「優勝」をもっと詳しく

「優勝」のニュース

「優勝」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ