活動終了を発表したレベリオンが3戦連続ポール獲得。トヨタ勢は2、3番手/WECオースティン予選

2020年2月23日(日)10時15分 AUTOSPORT web

 2月22日、アメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でWEC第5戦ローン・スター・ル・マンの公式予選が行われ、レベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13・ギブソン(ブルーノ・セナ/グスタボ・メネゼス/ノルマン・ナト組)が上海、バーレーンに続き3戦連続でポールポジションを獲得した。


 WECサンパウロの代替ラウンドとなる今戦は、通常より1日少ない2日間での開催となり、走行初日に2回のプラクティスと、予選が実施される変則的なスケジュールで行われている。


 そんなWECオースティンの予選は日没が迫る17時40分にLM-GTEクラスからスタート。最高峰のLMP1を含むLMP予選はその30分後に開始された。


 セッションスタート後、LMP1クラスの3台はすぐにはコースインせずピットに留まる。1分後、レベリオンがLMP2カーに混ざってコースインするも、トヨタ勢は動かず。
 
 そんななか1号車レベリオンを駆るメネゼスが1分47秒674を記録して暫定トップに立った。予選開始から約3分後に、2台同時にコースに入ったトヨタ勢は中嶋一貴の7号車トヨタTS050ハイブリッドが1分48秒214をマーク。暫定2番手につける。


 一方、ホセ-マリア・ロペスがドライブする8号車トヨタTS050ハイブリッドの最初のアタックは1分48秒956で暫定4番手。ニック・デ・フリース駆るレーシングチーム・ネーデルランドの29号車オレカ07・ギブソンの1分48秒695を上回ることができなかったが、2度目のアタックで1分48秒634にタイムを伸ばし、これを逆転している。


 セッション後半に入り各車が後半担当のドライバーにスイッチしていく。暫定首位のレベリオンはメネゼスから代わったナトがアタックに入り1分48秒087を記録。ふたりのドライバーの平均タイムを1分47秒880とする。
 
 ナトはその後もアタックを続け、セッション残り6分の時点でセクター1、セクター2でベストタイムを刻んでいくが、このタイミングでハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソンがコース上でストップしたことで赤旗が出され、ベストタイム更新が阻まれてしまう。
 
 セッションは残り時間5分26秒でリスタート。この時点でまだ後半ドライバーのアタックが完了していなかったトヨタは真っ先にコースインしていく。8号車トヨタは一貴から代わったブレンドン・ハートレーがアタックに入り1分48秒416というタイムを記録するも、痛恨のトラックリミットオーバーでタイム取り消しに。
 
 一方、7号車トヨタのマイク・コンウェイは平均タイムを1分49秒161として暫定2番手につける。最後は時間との戦いになった僚友8号車の平均ラップタイムは1分49秒431に留まり、7号車がそのままフロントローを獲得。8号車は予選3番手となった。


■新型コルベットのWECデビュー戦は予選最下位


 暫定首位のレベリオンもナトが再アタックを行い全体ベストとなる1分47秒487をマークしてみせる。これにより平均タイムは1分47秒530となり堂々のポールポジション獲得に至った。


 LMP2クラスではクール・レーシングの42号車オレカ07・ギブソン(ニコラ・ラピエール/アントニン・ボルガ/アレクサンドレ・コニー組)が逆転でクラスポールを奪取。平均タイムは1分49秒910だった。


 今戦から使用タイヤがダンロップからミシュランに変更されているハヤクラス・レーシングは山下健太とフィヨルドバッハがアタックを行い、クラス8番手となっている。


 LM-GTE Proクラスはランキング首位でオースティンに乗り込んだ、アストンマーティン・レーシングの95号車アストンマーティン・バンテージAMR(マルコ・ソーレンセン/ニッキー・ティーム組)が2分00秒733という平均タイムでクラスポールを獲得した。
 
 アストンマーティンは3番手にも僚友97号車バンテージAMRがつけワン・スリー。クラス2番手には直前のFP2でトップタイムをマークしていたポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRがつけている。
 
 GTE Amクラスではチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSRがポールポジション。2番手にアストンマーティン・レーシングの98号車アストンマーティン・バンテージAMRがつけ、Proクラス最後尾となったコルベット・レーシングの63号車シボレー・コルベットC8.Rを挟んで、デンプシー・プロトン・レーシングの77号車ポルシェ911 RSRが続いた。


 石川資章/オリビエ・ベレッタケイ・コッツォリーノ組MRレーシングの70号車フェラーリ488 GTE Evoはクラス9番手から決勝に臨む。
 
 WECの2020年ファーストレースとなる第5戦ローン・スター・ル・マンは23日12時(日本時間24日3時)に、6時間レースのスタートが切られる予定だ。


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