巨人新加入のライデル・マルティネス「状態はほぼ100%」シート打撃初登板でキャベッジ、ヘルナンデス、丸を3者連続三振

2025年2月23日(日)5時10分 スポーツ報知

シート打撃に初登板したマルティネス(カメラ・上村 尚平)

 巨人に新加入したライデル・マルティネス投手(28)が22日、1軍キャンプ地の那覇でシート打撃に初登板し、主力から3者連続三振を奪うなど初の実戦形式で実力を証明した。移籍後初めて打者と対決し、6人に計18球で安打性2本。最速は153キロをマークした。4年総額50億円以上の超大型契約で加わった助っ人右腕は「今の状態はほぼ100%」と、開幕守護神に向けて万全をアピールした。

 ギアアップした。マルティネスが主軸候補から次々と空振りを奪った。1ボール1ストライクからの形式でキャベッジ、ヘルナンデス、丸を3者連続奪三振。角度十分のスプリットと直球でスケールの大きさを示した。加入後初の本格投球。「コントロール」をテーマに据えながら、早くもMAXは153キロと圧巻のパフォーマンスだった。

 「最初としては非常に良かった。それがジャイアンツのユニホームを着ての最初のピッチングということで、感覚も良かったと思う」

 尻上がりで本領を発揮した。先頭の岡本、坂本に連打を浴びるも「3人目からはしっかり全球種をコントロールできるようになった。最初は感覚で少し苦労したけど」と、以降の4人をピシャリ。左の丸には強気で内角高めを狙う場面があり「常に試合を想定して」と自慢の制球力も見せつけた。

 来日9年目の技術とクレバーさを詰めこんだ18球だった。コンビを組んだ岸田は「基本的にギリギリ、ノーバウンドで捕れるくらいのところに投げてくる。ブルペンでもほぼワンバンがない」とスプリットの精度を絶賛。対峙(たいじ)した主力打者からも驚きの声が相次いだ。

 坂本「僕はスライダーしか来てないけど、後ろで見てたら(球)エグイですよ」

 岡本「詰まりました。この時期でも、すごい球投げるんやなぁ」

 キャベッジ「足の上げ方も非常に特徴的で、タイミングを取るのが難しかった。試合終盤で(大勢含め)彼らが出てきてくれると思うと非常に心強いよ」

 8回・大勢、9回・マルティネスの勝ちパターンを明言している阿部監督も「いやもう、このままいい調整してくれればいい」と短い言葉に信頼を込めた。既に“練習の鬼”として一目置かれ始めており、同学年の船迫は「最高のパフォーマンスを出すために、をすごく考えて練習している。実力に満足せず、野球にすごくストイック」と明かす。「今の体の状態はほぼ100%に近い。キャンプも残りわずか。初日だと思って、疲れを恐れず練習したい。早く投げたいか? 当然。そのためにジャイアンツに来た」とライデル。実戦デビューは3月の予定。新天地にかける覚悟を示すように、仕上がりの良さを実証した。(堀内 啓太)

 ◆高木豊氏Point 阿部監督の計らいもあり、シート打撃のマルティネスの投球を打者目線に近い位置で体感した。ボールに角度があり、迫力があり、制球も二重丸。特に丸を三振に仕留めた内角直球は絶品だった。プロの世界で生きてきた者として「すごい」と思っても「打てない」とは普通考えない。だが、この1球に関しては「打てない」。全てにおいて精度が高い、完成品の投手だ。(スポーツ報知評論家)

スポーツ報知

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