実績か、若さか、安定か、底力か。4者4様のDeNA守護神バトルは先の見通せない熱い競争に

2024年2月24日(土)16時30分 ココカラネクスト

三浦監督がどう判断を下すのか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 DeNAの守護神争いがヒートアップしてきた。23日のヤクルトとの練習試合では、その座を狙う3投手が競演し、揃って快投してみせた。

 まずは5回に山﨑康晃が3番手でマウンドへ。内山壮真を右飛、長岡秀樹を右飛、並木秀尊を三ゴロとあっさりと3者凡退に仕留めた。

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 続く6回は伊勢大夢が登板した。西川遥輝を中飛、濱田太貴を右飛と簡単に料理し、さらに北村恵吾も三ゴロに打ち取ったかに思えたが、これは味方失策で2死一塁に。それでも気を取り直し、増田珠を二飛で無安打無失点で切り抜けた。

 7回は森原康平が登場。武岡龍世を見逃し三振、北村拓己を遊ゴロ、内山を三飛と、こちらも3者凡退で全く危なげなかった。

 昨年のチームは、かつての持ち場である抑えに戻った山﨑がクローザーとして開幕からスタートした。だが、度重なる救援失敗で三浦大輔監督が7月に決断を下す。山﨑本人とも話し合い、抑えの座を森原へ託した。

 終わってみれば4人の投手がセーブを記録した。最多は山﨑の20セーブとなったが、49試合で7敗も喫し、防御率4・37。引き継いだ森原は17セーブを挙げ、防御率2・32。他に伊勢が2セーブと、助っ人のウェンデルケンが3セーブを挙げた。森原が9月下旬に足の張りを訴え、10月に出場選手登録を抹消されたこともあり、三浦監督はクライマックスシリーズ(CS)ではウェンデルケンを抑えに指名していた。

 守護神の座返り咲きへ、鼻息が荒いのが山﨑だ。名球会入りの条件でもある通算250セーブに、あと23と迫っている。「言葉にすることでモチベーションになる。抑えとして9回を投げたい」と自主トレ期間中から繰り返し口にして、トレーニングを積んできた。このオフは新球としてチェンジアップの習得にも挑戦。23日の試合でもカウント0−2から並木に投じ、123キロという緩急差でタイミングをずらして三ゴロに打ち取った。

 セットアッパーとして存在感を示してきた伊勢は、プロ5年目を迎える。昨年12月の契約更改交渉後の会見では「抑えのポジションをつかみ取りたい」と意気込みを示した。森原は楽天時代の2020年にも4セーブを挙げた実績がある。

 そしてCSでは抑えを託されたウェンデルケンも残留し、来日2年目となる今季も健在だ。23日は宜野湾で居残り練習に汗を流し、自軍打者と実戦形式のライブBPに登板した。オースティンから落差のあるカーブで見逃し三振を奪い、上々の仕上がり具合を示した。

 果たしてDeNAの9回のマウンドは誰に託されるのか。実績の山﨑か、若さの伊勢か、安定の森原か、底力のウェンデルケンか。開幕までのオープン戦の登板内容が、大きな判断材料となっていくのは間違いない。4者4様の魅力がぶつかり合うなか、三浦監督の決断が注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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