「大谷も村上もパワーヒッターだけど」元鷹・グラシアルが語った侍ジャパンの警戒ポイントは?

2023年2月25日(土)16時0分 ココカラネクスト

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 WBCキューバ代表で、昨年まで福岡ソフトバンクホークスで5年間プレーした、ジュリスベル・グラシアル。キューバ代表としてプレミア12、WBCに出場経験のあるグラシアル選手に、侍ジャパンで警戒する選手や代表としての意気込みを聞いた。

 ソフトバンク在籍5年で3度の日本一、2019年の日本シリーズではMVPを獲得するなど、チームの連覇に大きく貢献したグラシアル。同リーグには、2年連続投手5冠の山本由伸投手(24)や完全試合達成の佐々木朗希投手(21)、2022年最多セーブの松井裕樹投手(27)などが顔をそろえるが、NPB通算成績は打率・293、ホームラン59本、178打点と好成績を叩き出した。

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「速いボールを投げられる投手や変化球が素晴らしいピッチャー、足の速い選手やパワーのあるバッターなど、さまざまなプロフェッショナルが集まっているのが日本のプロ野球だと感じていました。どの選手も尊敬できる選手で、一人に絞るのは難しいですが、多くの選手が印象に残っています。だからこそ、チームメイトはもちろん、相手チームの選手でも、どういう練習をしているのかとかを観察したり、いろいろな人から学ぶようにしていました。そういったことを続けたことで、日本の野球に対応できたと思っています」

 上記で挙げたピッチャー陣のほか、ソフトバンク時代のチームメイトであった甲斐拓也選手(30)や周東右京選手(27)も侍ジャパンに選出されている。対戦相手としての元同僚をこのように観察している。

「甲斐はナンバーワンのキャッチャーだと思っています。甲斐のイメージは速いキャッチャー。ボールを取ってからの送球が速いし、ボールも伸びる。常にランナーやバッターの次のことを考えて動いているから、なかなか簡単にいけるキャッチャーではないです。そこをどう攻略するか。ランナーとしてはどうするか、バッターとしてはどうするか、研究しないといけない」

 続いて、周東に関してはこう警戒する。

「日本野球のスモールベースボールというところは注意しないといけない。大谷(翔平)も村上(宗隆)もパワーヒッターだけど、足も使ってくる。その中でも周東は特に足が速いので、キューバ代表としてチームワークで対策しないといけないですね」

 自身2回目のWBC出場。前回大会の日本戦では巨人の菅野智之投手(33)から本塁打を放つ活躍を見せたグラシアルも、旧友たちとの対戦に向けて、覚悟はひとしおだ。

「大谷は日本だけでなく、世界クラスのトップスターですし、日本のプロ野球は世界でも1、2位を争うレベルなので、そんな簡単に倒せる相手ではないと思っています。でもやはり、WBCで優勝したいですね。まずは1戦目を勝つこと。そして1次ラウンドを突破して日本と対戦できるように頑張りたいです」

 キューバは1次ラウンド・プールAでチャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、パナマと同組。上位2位までに入れば準々決勝ラウンドに進出し、侍ジャパンがプールBを勝ち上がれば3月15日からの準々決勝(東京ドーム)で対戦する可能性がある。

 常に全力プレーのマジメな人柄で愛された助っ人。満員の日本のファンの前で再び躍動する日が待ち遠しい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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