「デスパ、いいばい!」元鷹・デスパイネが語る日本野球へのアジャスト術とは

2023年2月25日(土)11時20分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 昨年まで福岡ソフトバンクホークスでプレーした、WBCキューバ代表のアルフレド・デスパイネ。NPBで本塁打王、打点王、ベストナインを獲得し、キューバ代表としてもオリンピック、プレミア12、WBCに出場している経験豊富な主砲だ。豪快なバッティングと愛くるしい雰囲気で、チームからもファンからも愛された最強の助っ人に、NPBでのエピソードについて話を聞いた。

 デスパイネはキューバ国内リーグでシーズン本塁打記録を塗り替えるなど、「キューバの主砲」として活躍。2014年のシーズン途中からロッテに加入し、NPBのキャリアをスタートした。

【関連記事】WBCキューバ代表の元鷹・デスパイネが警戒する侍ジャパンの選手とは?「雰囲気を変える力がある」

「ロッテはNPBへのドアを開けてくれたチーム。みんなと仲良くできて、いろいろなことを学べました。素晴らしい選手たちの集まりで、感謝しかないです」

 NPB初年度はシーズン途中の入団で45試合の出場ながら、12本塁打を記録。2年目、3年目もホームランを量産し、チームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。短期間で日本野球にアジャストできた理由をこう振り返る。

「体格やパワー、技術は皆それぞれポジションによって差がありますが、日本人選手はみんな一所懸命に練習をしますし、努力家で研究熱心。彼らからたくさんのことを学び、成長できたと思います」

 ロッテの3年間で54本塁打を放ち、2017年にはソフトバンクに移籍。移籍初年度はホームラン35本、103打点をマーク。本塁打と打点の二冠に輝き、チームのリーグ優勝と日本一に大きく貢献した。

「ホークスの6年間では、4回も優勝(日本一)することができました。自分にとってすごく貴重な経験で、忘れられない財産です。チームメイトやスタッフ、ファンのおかげで、とても素晴らしい時間を過ごすことができました」

 日本シリーズでグランドスラムを放つなど、値千金の一発を放ってきたデスパイネ。同選手といえば、ヒーローインタビューでの「デスパ、いいね!」のセリフがお約束。福岡ならではのエピソードも。

「ロッテ時代にあのパフォーマンスをやり始めたきっかけは覚えていないですが、ホークスに移籍して、マッチ(松田宣浩)に、『デスパ、いいばい!って言ったらいいよ』って言われました。温かく迎えてもらえたことを覚えています」

 チームメイトと考えた博多版パフォーマンスは移籍後初のお立ち台で披露した。福岡を離れ母国で過ごす現在も旧友との交流はあるそう。

「ホークスの選手とは今でも仲いいですね。マッチ、ギータ(柳田悠岐)、栗原(栗原陵矢)、甲斐(甲斐拓也)、ケイゾウ(川島慶三)とか、みんなと仲良かったです。あとは若手の選手とも仲良く過ごすことができました。選手やスタッフ、みんなといい思い出を作ることができました」

 WBCキューバ代表は1次ラウンドのプールA(キューバ、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、パナマ)で上位2位までに入れば準々決勝ラウンドに進出し、侍ジャパンと対戦する可能性がある。

「ホークスからは甲斐と周東が日本代表に選ばれているので、対戦することになったらいい試合になると思うし、お互い楽しみにしています」

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「スパイ」をもっと詳しく

「スパイ」のニュース

「スパイ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ