LMP2フル参戦デビューを飾るWRT、ハプスブルクとミレッシを起用/WEC

2021年2月27日(土)18時50分 AUTOSPORT web

 ベルギーのチームWRTは2月26日、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦するドライバーとして、フェルディナンド・ハプスブルクとシャルル・ミレッシの2名を発表した。すでに年間エントリーリストにより明らかとなっていたロビン・フラインスにこの2名が加わったことで、チームのLMP2フル参戦デビューを飾るドライバーラインアップが固まった。


 3人のドライバーは全員がWECにおける初めてのフルシーズン参戦となるが、19歳のミレッシだけはル・マン24時間レースに出場した経験を持つ。FIAのドライバー・レーティングでシルバーにカテゴライズされるフランス人のミレッシは、昨年のル・マン24時間においてグラフのオレカLMP2マシンをドライブしている。


 また、ミレッシはレーシングチーム・ネーデルランドから、ハプスブルクはハイクラス・レーシングから、それぞれ今年1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦のデイトナ24時間レースに出場している。


 加えてハプスブルクは、2月に行なわれたアジアン・ル・マン・シリーズにもGドライブから出場。イフェイ・イー、レネ・ビンダーとともにシリーズタイトルを獲得している


 ハプスブルクは昨年、DTMドイツツーリングカー選手権にアウディのプライベーターであるWRTから出場し、フラインスのライバルとして戦っていた。フラインスはアプト・スポーツラインからエントリーし、シリーズ3位を獲得している。

WRTのWEC・LMP2クラスのドライバーラインアップ


「我々はWEC参戦のための素晴らしいラインアップをまとめあげた」とチーム代表のヴァンサン・ボッセは述べている。


「若さと経験を組み合わせた、3人の才能あるドライバーたちだ。チームWRTにおいて、高く評価されている組み合わせだ」


「2015年以来、ロビンは2020年を除いて毎年我々とともに戦ってきた。我々はお互いをよく知っており、互いを大いにリスペクトしている。フェルディナンドはDTM参戦が成功した後、我々と2年目のシーズンを過ごすことになった。彼は素晴らしい耐久ドライバーになるものと、我々は考えている」


「シャルルが加わることを歓迎する。彼は3人のなかでは最年少だが、ル・マンでの経験を唯一持つドライバーであり、非常に良いポテンシャルを示している」


「我々は、目の前にある新たな課題に立ち向かうための設備が整っているし、適切に準備を進める。チームとドライバーの双方にとって学ぶべきことがたくさんあるが、目的は速さを見せ、WECに参加している素晴らしいチーム・ドライバーと競争できるようになることだ」


 フラインスは「チームWRTに再び加わることを、とても楽しみにしている」とコメントしている。


「僕らは過去に大きな成功を収めている。ブランパンGTシリーズで総合とスプリント、ふたつのタイトルを獲得した。現在の目標は、GT3で達成したのと同じように、(LMP2でも)すぐに成功を収めることだ」


 ハプスブルクは、以下のように述べている。


「チームWRTは昨年のDTMにおいて、僕のファミリーになった。僕らはとてもうまくやっていると思う。今年、チームとともに世界選手権へ出場することを想像すると、ほんとクレイジーな気持ちだ。チームWRTに参加できることを光栄に思っているし、仕事を始めるのが待ちきれないね」


 最年少のミレッシは「僕とチームにとって、新たな挑戦となるだろう」と語っている。


「彼ら(WRT)は過去に多くの成功を収めているし、僕はこの新たなシーズンを楽しみにしている。とてもコンペティティブなWECのフィールドにおいて、僕らは最強のパッケージとラインアップをもつチームのひとつだ。簡単ではないだろうけど、トップを争えるポテンシャルはある」


 WRTは今季、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズへもオレカ07・ギブソンで参戦する。ELMSのドライバーとしてはロバート・クビサが発表されているが、そのチームメイトについてはまだアナウンスがされていない。

2021年にWEC世界耐久選手権に参戦するチームWRTのLMP2車両イメージ

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