リカルドの息子、ロレンツォ・パトレーゼが16歳でGTWCヨーロッパにデビューへ

2022年2月28日(月)19時34分 AUTOSPORT web

 カー・コレクション・モータースポーツとトレゾア・レーシングチームがジョイントし、2022年のファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワードby AWSに2台のアウディR8 LMS GT3 エボIIを送り込むことになった。ドライバーのひとりには元F1ドライバー、リカルド・パトレーゼの息子である、ロレンツォ・パトレーゼを起用する。


『トレゾアbyカー・コレクション』はエンデュランス・カップとスプリント・カップに2台のアウディR8を投入、1台はプロクラスに、もう1台はシルバー・カップにエントリーする。


 16歳のイタリア人であるロレンツォはシルバー・カップのクルーの一部となり、アクセル・ブロム、ヒューゴ・バレンテとともに、スパ24時間レースを含む5つの長距離レースに参戦する。


 ロレンツォは2021年、イタリアF4選手権で4輪レースデビューを飾ったばかりだ。


 なおロレンツォの父、リカルドはかつてF1グランプリに257戦出場、“鉄人”の異名を持つ。また、64歳となった2018年にはホンダNSX GT3をドライブし、スパ24時間レースに参戦している。


「今年をスタートできることを非常に光栄に思い、興奮している」とロレンツォは語っている。


「GTレースでの1年目なので挑戦になるだろうが、エンジニアと、チームとともに最善を尽くしたい。レースを始めるのが待ちきれないよ!」

16歳でGTワールドチャレンジ・ヨーロッパにデビューするロレンツォ・パトレーゼ


 イタリア籍となるこの最新のアウディのカスタマーチームは、フェルディナンド・ジェリ率いるトレゼアと、2018年以来の複数レースプログラムとしてGTWCヨーロッパへと復帰する、ピーター・シュミット率いるカー・コレクションとのジョイントとなる。カー・コレクションは昨年のポール・リカール1000kmには、1戦のみスポット参戦していた。


 カー・コレクションはまた、2021年9月のバルセロナ24時間レースにおいて、ホモロゲーション取得前のアウディR8 LMS GT3 “エボII”でレースに参戦した最初のチームでもある。


 エボIIは2022年のレースシーズンに向け、世界のカスタマーに展開されている。


「このプロジェクトには、非常に満足している」とジェリは述べている。


「ピーター・シュミットとの共通のビジョンにより、トレゾアbyカー・コレクションを作り上げることができた。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパにはハイレベルな競争があり強力なライバルがいるだろうが、我々の一途な決意を示す準備はできている」


「このプロジェクトの開始以来、経験のあるドライバーたちの傍らで、若い才能も起用したいと考えていた。したがって、ロレンツォ・パトレーゼ、アクセル・ブロム、ヒューゴ・バレンテをチームに迎えることを誇りに思う」


 この3人のドライバー全員が、GTWCヨーロッパに初参戦となる。バレンテはWTCCとTCRインターナショナルへの参戦以来、4年ぶりのGTレース復帰となる。


 トレゼアbyカー・コレクションのプロ・クラスへエントリーするドライバーについては、まだ発表されていない。

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