【侍ジャパン】鈴木誠也辞退以外にもささやかれる「今ここにある危機」とは

2023年3月1日(水)12時0分 ココカラネクスト

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 WBC本戦を間近に控える侍ジャパンに衝撃が走った。状態が心配されていたカブス・鈴木誠也外野手(28)が左わき腹の張りを理由に大会出場を辞退することになった。

 あまりに痛すぎる離脱だった。鈴木は栗山英樹監督が「打線の軸は誠也」とまで信頼を置く選手。走攻守を含めトップレベルであるばかりか、左打者が多いチーム編成において、貴重な右の大砲であることも大きかった。2021年夏季五輪で4番を務めたことに加え、日本代表経験も豊富、野手陣をたばねる役割も期待されていた。

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 一方、チームではほかにも気がかりな点が浮上している。週末に2連戦で行われたソフトバンクとの壮行試合、共に1番に座った山田哲人(30)は6打数無安打4三振1四球に終わった。2度の満塁チャンスを見逃し三振とつぶしたこともあり、ネット上からは「大丈夫か」と状態を危惧する声も上がった。

 元々山田に関しては「本来はスロースターター。本戦までどう状態を上げていくか」(球界関係者)がカギを握るとされていた。トリプルスリーを3度獲得と誰も成しえない金字塔を打ち立てている山田にしても昨年は苦しんだ。130試合に出場し、打率243、23本塁打、65打点。低調な成績に終わり、日本シリーズでももがく姿が話題となった。

 一方、山田といえば国際試合では無類の勝負強さを発揮してきた。過去4度出場した国際大会ではいずれも本塁打をマーク。守備の堅さにも定評がある。今チームでは牧秀悟(24)と争う二塁手争いも注目を集めているが、経験豊富な山田の起用が有力視されている。

 いずれにせよ右の大砲、鈴木を欠くことになり、ジグザグ打線を組みたい意向を持つ栗山監督は難しい舵取りを迫られることになる。同じく右打者の岡本和真(26)、山川穂高(31)らと共に山田をどの打順に置くかで、打線に与える影響も大きく変わってきそうだ。

 昨年低迷したことからルーキー時代も知る真中満氏などヤクルトOBの多くからも「哲人の実力はこんなものじゃない」とハッパをかけられる中、本戦でどんな姿を見せるのか。今後の調整含め、注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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