ダルビッシュの「存在が特別」になるのはNG!WBC本番に向けた球界OBからのアドバイスとは

2023年3月3日(金)17時45分 ココカラネクスト

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 野球日本代表・侍ジャパンが三度目の世界一獲得に挑むワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕が目前となった。今回、大きな話題となっているメジャーリーガーたちも続々と日本に帰国したことが伝えられ、強化合宿初日から参加していたダルビッシュ有(36)の他、大谷翔平(28)、ラーズ・ヌートバー(25)、吉田正尚(29)も続々と日本代表活動に加わろうとしている。

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 出場各国も大物選手の参戦することで、大いに盛り上がること間違いなく、国際舞台での日本代表の戦いにも世界中から視線が注がれる。その中で、すでに大会制覇への期待が寄せられている侍ジャパンには球界大物OBより、独特の雰囲気に包まれる大会における戦い方のアドバイスも送られている。

 WBC期間中、球界からさまざまなゲストを迎え、対談形式で日本代表について語るYouTube特別企画「おじさんだけど遊んでも良いですか?」に元中日の山本昌宏氏と岩瀬仁紀氏が出演。3月3日に配信となった「【WBC直前対談】山本昌と岩瀬仁紀が栗山監督率いる侍ジャパンについて言及!優勝の鍵は・・・」の中で、それぞれが日本代表へのエールとともに、大舞台に向けた課題にも言及している。

 今回の日本代表について山本氏は「大谷とダルビッシュは世界のトップ」と評しており、続けて「メジャーリーガーがいると盛り上がる」として、MLBプレーヤーの参加についての印象を述べた。岩瀬氏も、最も注目する選手に背番号11を挙げ「ダルビッシュを中心にどういう先発ローテーションを組むのか」とベテランの存在の重要性について語っている。

 一方で、特殊な空気に包まれる代表戦に挑むにあたっての課題にも話題が及んだ。2度のオリンピックに出場経験を持つ岩瀬氏は、ここでもダルビッシュの名前に触れている。「若いメンバーが多いんですけど、ダルビッシュが入ってみんなが一目置いてしまう。そうなると(ダルビッシュの)存在が特別になってしまう」としながら、大物として意識しすぎないことを求めており「チームなので、『一緒にやるんだ』と思わないといけない」と見解を述べている。

 また、通算29年間の現役キャリアを誇る山本氏は、審判の判定への対応を挙げており「いろんな国の審判がジャッジするので、ストライクゾーンの違いに面食らわないこと」と指摘。その上で「僕は日本の審判はレベルが高いと思っていてきっちり判定する人が多いんですけど、海外の審判はすごいクセが強い」として、審判によってストライクゾーンが大きく異なると説明している。

 山本氏が語るように、過去の大会では審判の判定が物議を醸す場面もみられた。2006年の第一回大会では日本対アメリカ戦で、日本の攻撃時、犠牲フライからタッチアップでの帰塁で得点が認められたものの、その直後の抗議により判定が覆ったことは「世紀の誤審」として語り継がれ、今なお、多くのファンの脳裏に焼き付いている。

 また、投球時の審判のジャッジについても、微妙な判定が下されることも少なくない。国際舞台はアンパイアとの関係性も非常に重要となっていることも過去の例から明らかだ。岩瀬氏が指摘した、大物選手との距離感も含め、あらゆるシチュエーションで日本代表プレーヤーそれぞれのメンタルも試される、世界一奪還への戦いと言えるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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