「今年の中日は楽しい」OP戦2試合連続完封勝利で上昇気流の予感 球界OBが指摘した”戦術の変化”「けっこう大胆に動かしてきている」

2025年3月3日(月)12時46分 ココカラネクスト

井上新監督がチームをいかに動かしていくか(C)産経新聞社

 井上中日が開幕にむけ、順調な歩みを見せている。

 2日のDeNAとのオープン戦(バンテリン)は1−0と"スミ1勝利"。

【中日総評】1番輝いていたのは『〇〇選手︎』強肩ルーキー石伊をどう起用するべきか︎ボスラー加入で中田翔がピンチ?中日キャンプを総括します︎【プロ野球】

 エース右腕で今季の開幕投手が決まった高橋宏斗が4回まで散発2安打、打線は初回に岡林勇希がDeNA先発の伊勢大夢の外角直球を左前へ運ぶと、外野守備が乱れる間にランニング先頭弾を記録。

 その後は貴重な1点を守り抜き、週末に行われた本拠地2試合連続完封勝利、オープン戦も3連勝と幸先いいすべり出しを見せている。

 井上中日の戦いぶりについては球界内から早くも考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は28日に自身のYouTubeチャンネルに「【中日総評】1番輝いていたのは『〇〇選手!!』強肩ルーキー石伊をどう起用するべきか!!ボスラー加入で中田翔がピンチ?中日キャンプを総括します!!【プロ野球】」と題した動画を更新。中日キャンプを視察した総括を自身の目線で語っている。

 中日キャンプで様々な選手に話を聞いたとした上で「昨年から光った」選手として名前をあげたのは内野手の村松開人。いいイメージで打撃を行えているとした。

 さらに新助っ人のジェイソン・ボスラーに関しても「いいパワーしてるな」とした上で、インサイドをしっかりさばけていることも見た上で、今後のオープン戦で各球団の変化球攻めにあったときにどう対応していくかが鍵を握るとした。

 さらに高木氏はオープン戦で感じた「井上野球」の戦術面の変化についても言及。

「オープン戦を見る限りでは、点差が負けてて追っかける時に、無死一、二塁の1ボールからバスターエンドランかけてんだよ」とコメント。

 結果として打者はボール球を空振りして、盗塁はアウトと企画は成功しなかったものの「面白いなと思ってさ。けっこう大胆に動かしてきている。一気に追いつくとか、一気に逆転を狙うとか」と新指揮官の意図を興味深く見たという。

 背景には3年連続最下位と長く低迷するチームを何とか動かそうとする意思を感じた。

 「まともにやってても上位のチームに追いつかないと考えると、奇襲は得策だよね」として、続けて「ここら辺の思考があるということは、たぶん今年の中日は見てて楽しい野球というか、意表を突く。今までの固定概念がある中、それを取っ払った野球をやり始めるかなと思ってて」とコメント。

 続けて「強いチームがやるような思考で考えていたって、上には行けないよ。だから面白いと思う。井上監督の野球は。俺は大賛成するね」とチームのトライする方向性を支持していた。

 動画内ではほかにもチームの気になる選手をあげている。

 3季連続最下位から今季こそ上昇気流をつかめるか。モチベーターとしても知られる井上監督の選手起用含め、今後のオープン戦の戦いぶりも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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