スズキのリンスが開幕戦初日総合トップタイム。マルク・マルケスは総合2番手/MotoGP第1戦カタールGP

2022年3月5日(土)1時29分 AUTOSPORT web

 3月4日、MotoGPの2022年シーズンが中東の地、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで幕を開けた。初日のフリー走行1回目、2回目でトップタイムを記録したのは、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)。開幕戦の初日は、リンスが総合トップ、さらに3番手はジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)で、ふたりのスズキライダーがトップ3に入った。このふたりの間の2番手には、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がつけている。


 フリー走行1回目で2番手タイムを記録した中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は、初日総合としては12番手だった。


 今季は12チーム24人のライダーがMotoGPクラスに参戦し、うち5人はルーキーとなる。昨年のカタールGPを欠場したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は今季、開幕戦から参戦し、2020年は新型コロナウイルス感染症によりMotoGPクラスが行われなかったことから、3年ぶりのカタールGP参戦となった。


 フリー走行1回目は気温30度、路面温度42度でスタートした。まずトップに立ったのはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)である。2月のセパン、マンダリカ公式テストで進化した速さを発揮していたアプリリアが、レースウイークの最初のセッションで1番手タイムを記録し、そのままトップを維持。セッション序盤は2番手にマルク・マルケス、3番手にフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が続き、2021年チャンピオンのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は5番手付近につける状況だった。


 セッションが後半に入っても、アレイシ・エスパルガロはトップ、マルク・マルケスは2番手を維持する。3番手にはアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が、そして4番手にはポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)が浮上した。一方のクアルタラロは10番手に後退する。


 しかし残り時間が10分を切ったところで、これまでトップを維持してきたアレイシ・エスパルガロのタイムをジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が更新。ミルがトップに立った。


 残り時間5分、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が6コーナーで転倒を喫する。バニャイアはこのとき14番手で、セッションを通して上位に浮上せずにいる状況だった。


 この時間帯に入ると、各ライダーが続々とタイムを更新。そして残り1分、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)がトップタイムをマークした。中上のタイムはすぐさまブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)に更新されたものの、中上は2番手をキープする。


 ビンダーは終盤に記録した1分54秒851でフリー走行1回目をトップで終え、中上も2番手を維持して終えた。3番手にはリンス、4番手はポル・エスパルガロ、5番手はマルク・マルケスと、トップ5にホンダライダー3人が食い込んだ。


 一方、クアルタラロは11番手で2022年シーズン最初のセッションを終えている。また、ひとつの注目すべきポイントとして、フリー走行1回目でドゥカティ勢はトップ10圏内にひとりのライダーも入っていない。なお、今季、ドゥカティ勢はサテライトチームを1チーム増やし、合わせて8台体制となっている。


■FP2、スズキのリンスとミルがトップ3に


 フリー走行2回目はカタールの現地時間18時から始まり、陽が落ちてコース上は照明に照らされ、気温と路面温度も気温23度、路面温度26度に変化した。日曜日の決勝レースも、今季は現地時間18時のスタート予定となっている。フリー走行2回目が、より決勝レースに近い環境だと言える。


 始まった走行では、フリー走行1回目同様にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)がトップに立った。2番手にはマルク・マルケス、3番手にはミルが続く状況。このセッションでも、クアルタラロは上位に浮上せず、8番手付近につけていた。


 セッション終盤、残り時間が10分になっても、リンスがトップタイムをキープ。さらに2番手にはミルが浮上し、スズキが1番手、2番手を閉めていた。残り時間2分を切ってマルク・マルケスがリンスのタイムを上回るも、リンスがマルク・マルケスのタイムを更新。再び1番手に浮上する。


 リンスは1分53秒432を記録してフリー走行2回目をトップタイムで終え、2022年シーズン開幕戦カタールGP初日を総合トップで締めくくった。2番手にはマルク・マルケスが続き、3番手にはミルがつけ、スズキのライダーふたりがトップ3に入っている。


 4番手はホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)、5番手がフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)。クアルタラロは8番手で初日を終えている。また、フリー走行1回目でトップ10に入らなかったドゥカティ勢だが、フリー走行2回目ではマルティンが4番手、ミラーが6番手、バニャイアが10番手だった。


 一方、フリー走行1回目でトップだったビンダーは15番手で、KTM勢としてはミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)の13番手が最上位となった。

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