阪神オープン戦6連敗 少し気がかりな「攻守の不安材料」とは

2024年3月6日(水)19時6分 ココカラネクスト

岡田監督が開幕までにどうチームを整えていくのか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 3月6日に行われた楽天とのオープン戦(甲子園)に阪神は2ー5と敗れた。これでチームはオープン戦に入ってから勝ち星なしの6連敗となった。

 先発は左腕、伊藤将司。前回登板した2月23日の巨人戦が3回7安打7失点と乱調だったこともあり、今回の内容が注目された。

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 その伊藤は初回一死から村林一輝に右翼線二塁打を浴びると続く浅村栄斗を空振り三振に打ち取る。島内宏明には四球を与えたが、この回は無失点に抑えた。続く2回は味方のミスもからみ、一死二塁から石原彪に先制の中前適時打を浴びた。3回も先頭の小深田大翔を四球で出塁させ、二死一、二塁から茂木栄五郎に適時打を浴びるなど精彩に欠け4回6安打2失点3四死球とこの日も乱調モード。来る開幕に向け、調整が求められそうだ。

 打線では「8番・右翼」で先発出場した井上広大が気を吐いた。プロ5年目のロマン砲は7回一死二塁の好機にターリーのチェンジアップを捉えてレフト戦へ適時二塁打をマーク。2回にも田中将大から中前打を放つなど、1軍合流となって初のスタメン出場試合でしっかりアピールを果たした。

 一方でこの日は守備のほころびも目立った。屋外球場で春先特有の肌寒さという点もあったが、2回には阿部寿樹の飛球を三塁を守る佐藤輝明が落球。その後失点につながった。1点を追う5回一死二塁の場面でも渡辺佳明の打球を左翼・前川右京がファンブル、猛チャージをかけた結果だったが、その間に二走のマイケル・フランコが本塁に生還と痛恨のエラーとなった。

 し烈な左翼手争いが現在チームでは行われているが3月2日に行われた日本ハムとのオープン戦でも左翼守備についたヨハン・ミエセスが打球をはじき、適時失策となるシーンがあったばかり。現在強肩と堅守で知られるシェルドン・ノイジーが出遅れている中で守備面の不安が露呈している。

 甲子園でのオープン戦も残り3試合。その後は高校野球に明け渡すため、本拠地での課題はつぶしておきたいところでもある。

 オープン戦開始から6戦6敗はシーズン最下位に終わった2018年以来。この日は3安打3失策と攻守にふるわず。この時期の勝敗は開幕に向けての調整段階とはいえ、少し気になる連敗街道。早めにファンも安心させたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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